2024-01-01から1年間の記事一覧

高い城の男

買ったままで読んでなかったどころか、中学ぐらいのとき手が出ていなかったSF古典を40年後のいまごろ消化している。 一周(枢軸国側が勝利した世界)二周(のなかで連合国がもし勝ってたらという物語)した世界の淡い白日夢。 結局アマプラで映像化されたものの…

サーキット・スイッチャー / 安野 貴博

面白かった。最初は文章や人物像が類型的かな、技術的な詳細もぬるめだな… と思っていたが、徐々にストーリーに引き込まれていった。自動運転とトロッコ問題と責任の所在という、自分もこのへん将来どーすんだろと思っていた面倒くさいところに切り込み、オ…

虐殺器官 / 伊藤 計劃

伊藤計劃読んだの初めて。いやー、良かった。堪能した。 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)作者:伊藤 計劃早川書房Amazon

会議でスマートに見せる100の方法

amazonで早川書房のKindle本セールをやっていたので買った一冊。 なんつか、こう、ホイチョイ・プロダクションズ的なやつである。 気分転換に、お菓子でもポリポリするつもりで読もう。 会議でスマートに見せる100の方法 (早川書房)作者:サラ クーパー早川書…

情報セキュリティの敗北史

情報セキュリティのさまざまな課題が、昔から振り返っていつごろどんな芸風のがどんなふうに生まれてきちゃったんだろうね、という一冊。 面白かったし、自分の年代(1967年生まれ, 56歳)だとNCSA Mosaicの誕生やSatanぐらいから同時代リアルタイム体験なのだ…

ferrari

いちおう封切り日に鑑賞した。六本木ヒルズのTOHOシネマ。 基本的にどろどろ人間模様の映画。レースシーンはイタリアの風景を交えたアーティスティックなもので、素敵だが、レースシーンを楽しむような映画ではない。あと、無惨な事故シーンのどろどろも若干…

THE FIRST SLAM DUNK

当時映画館で観ようと思っていつつ、Netflixでの鑑賞になった。 本作の評判は以前から聞いていたし、制作工程の記事もいくつか読んでいた。 逆に、スラムダンクという名作人気漫画のことは、有名なミームいくつかは知っていたが、スポーツに全く興味がないこ…

ニュー・シネマ・パラダイス

映画館のじーちゃんと少年の友情というお話の作りだけで、観る人のツボをぐっと捉えて離さない。こんなの感動するに泣くに決まってるじゃないですか。 思っていたよりもめっちゃ素直にベタなヒューマンドラマ。名画とか名作とかいうよりもシンプルな一本に感…

オリエント急行殺人事件

脚本と撮影と監督が残念。とても安っぽく感じた。 ストーリーはご存知アガサ・クリスティの名作なのだが、 含まれるシーンとセリフを付箋紙に書き出し、 「この主人公の探偵オモシロイよね」の付箋も追加して、 時系列にならべて、順番に撮影して、くっつけ…

macOSの解像度を秒で切り替える

解像度変更めんどくさい 十年ぐらい前から老眼になってしまったので、ディスプレイの解像度によっては裸眼だと見づらいことがある。なので、ディスプレイに向かうとき、眼鏡をかけたり、解像度を調整したりすることがある。 解像度の調整は、macOSだと、シス…

シティーハンター

詳しいわけではないけど、非常にとってもシティーハンターだった。 クラシックな部分と、2024年のいまとのミックス具合がとてもよい。リアルな歌舞伎町でがつがつロケしてるのもよき。 香が持ってるお約束の小道具も、とはいえ実写であれを出すのは無理だろ…

ザ・トップガン 無敵の撃墜王

邦題はなかなかひどい。トップガンの映画でもないし、トップガン的な任務の話でもない。偵察機の話なので撃墜王でもない。商品としてのパンチラインだから仕方ないか。 ザ・トップガン 無敵の撃墜王 [DVD]クリス・サドラーAmazon 偵察型スピットの話だけで1…

オッペンハイマー

無事封切り日に見れた。結構よかった! 流れは、ノーラン監督お得意の時系列入り乱れ。ボク(オッペンハイマー博士)の主観ベースのカラーシーン、他者から検証されるモノクロシーン、他者からの検証に直面していく大人になったボクのカラーシーンの大きく3本。…

ケルヒャー コンパクト ハンディクリーナー CVH 3 Plus

自宅でがしがし仕事しつつ、気持ちよくQOLも上げたい。生活の質があがってこそ仕事の質もあがる! (だといいな) 仕事部屋のちょっとしたホコリや、すぐ脇にある玄関の花活けからこぼれる花びらなど、ちいさな掃除ネタは日々うまれる。 そんな程度の細かい掃除…

コーヒーマグウォーマー

自宅勤務のときはだいたい、デロンギのコーヒーメーカーで淹れたコーヒーを飲みつつ仕事しているのだが、まぁそのうちに冷める。 そんなことまったく気にしていなかったが、職場のひとからコーヒーマグウォーマーを買ってみたらすごく良かったと紹介があって…

DAVID BYRNE'S AMERICAN UTOPIA

2024/2/17の渋谷シネクイントでのスタンディング上映で観ました。 同日同館でのSTOP MAKING SENSE 4Kレストア スタンディング上映からのデヴィット・バーン2連続です。STOP MAKING SENSEはこの週みるのが2回めだったので週3 David Byrneです。 大変に素晴ら…

STOP MAKING SENSE / Talking Heads

ご存知、Talking Headsのライブパフォーマンス映画STOP MAKING SENSEは、むかーし画質や環境の良くない状態で見て (バーかどこかで? 忘れた)、ふーんなるほど程度の認識しかなかったのだが、 このたび4Kにリストアされ、IMAX上映もあるということを知り、時…

スクリーンが待っている / 西川 美和

「すばらしき世界」の制作にまつわる話を中心としたエッセイ。 よかった。 穏やかで読みやすく、しかし各所にあらわれる表現のたおやかさ。 誠実で感受性ありながら、自分は映画ものがたり造り渡世をひとり進んでゆくのだというboldな心意気。 スクリーンが…

映画にまつわるXについて / 西川 美和

西川美和監督のエッセイ。 僕は西川監督の映画がかなり大好きなので、こんないい台詞や画がどうやって生まれてくるのか、どんな人から生まれてくるのか、とても興味がある。 随筆を楽しむような時間や心の余裕を数年ぶりに取り戻したので、kindleで購入し、…

MW

手塚治虫によるピカレスク・ロマン。むかーしどこかの漫画喫茶で読んだ。 今回は、たまたまKindle Unlimitedにあるのを見つけ、1巻は無料で読み、そのまま2, 3巻は有料購読して読了。有料といっても1冊あたり300円前後 かける 2冊 なので、そう負担ではない…

シェパード / フレデリック・フォーサイス

フレデリック・フォーサイスといえば「ジャッカルの日」「戦争の犬たち」といった重厚な長編を著す作家という印象が強いが、短編も決して悪くない。というか良い。 これは短編3つから成るかなりの薄い一冊だが、「ブラック・レター」「殺人完了」とも、小粋…

どうしてプログレを好きになってしまったんだろう / 市川 哲史

同人誌ライクな楽しさ、方向性、クォリティ。 どうしてプログレを好きになってしまったんだろう作者:市川 哲史シンコーミュージック・エンタテイメントAmazon

プロジェクト・ヘイル・メアリー

「火星の人」の著者アンディ・ウィアーの作品。昨年のブラック・フライデーのときに割引価格990円で上下巻ともKindle版で買ってあったが、なかなか読む暇がなかった。 おもしろかった! ラノベほどではないだろうけど、読みやすくしたハードSFといえる一冊だ…

MIXI復職

というわけで、この正月からまたMIXIでお仕事することになりました。 むかしから弊社には結構カムバック組がいっぱいです。 入って(戻って)すぐ、働きやすい企業ランキングの1位になった件を知って、びっくり同時になるほどと思ったり、ありがたいことです。…