邦題はなかなかひどい。トップガンの映画でもないし、トップガン的な任務の話でもない。偵察機の話なので撃墜王でもない。商品としてのパンチラインだから仕方ないか。
偵察型スピットの話だけで1本作ろうという気運は買いたい。予算もなかろう。しかし、いくらなんでもCG品質の下限というものはあるだろう。数年前のスマホゲーのような画を映画として居間で観るのはきつい。インド映画のようにわざとリアリティラインをぐっと下げた脚本や画なら、やっすいCGもアンサンブルになりうるが、シリアスめの内容なのでツラい。シックな古民家カフェでランチを頼んだらまだ冷たい冷凍ピザが出てきたような心地になる。ノーランのダンケルクで、息が止まるほど美しいスピットを見ちゃってたのも落差を強くしてるかなあ。
この作品を救う唯一の方法は、敵のヒコーキを、ナチの気違い科学者がサメとメッサーシュミットを交配させて創った空飛ぶシャークかなんかに変更することだ。