Autodesk Signs Agreement with Avid Technology to Acquire Softimage
AutodeskがSoftimageを買ったのか!いやはや。
Silicon Graphics Inc.がAliasとWavefrontを買収してAlias|Wavefrontにして、それがAliasになって、それをAutodeskが買って、
でもってSoftimageをMicrosoftが買って、MicrosoftはSoftimageを手放してAvidに売って、それをAutodeskが買った。ということか。いまちょっと調べて整理したらこうみたいだ。
SGIがAliasとWavefrontを買ったのを知ったのは、まさにSIGGRAPHの会場でソレが発表されたときで、あまりにもベタな社名「Alias|Wavefront」にはうけるやら呆れるやらだった。
「トヨタニッサン」とか「ベンツBMW」みたいなもんですよね。
それはたしか1995年のSIGGRAPHで、そのあと僕はL.A.C.C.を降りていったShrine Theatreで、PIXAR初の劇場映画 `Toy Story' のsneak preview (兵隊さんたちが落下傘部隊で偵察にでる一連のシーケンス) をみて、
人生ベスト5ぐらいの感動をすることになる。
Alias|Wavefrontのときは業界的にもナルホドの良い話だったのだが、
そのあとの
Softimage by Microsoftは、相当複雑な気分。
CompaqがDECを買ったとき、
貴婦人がならず者に蹂躙されるのを見るような気持ちになったのだが、
それと似た感じ。
そのあとMicrosoft傘下からAvid傘下に移ったときは、
ちょっと人生バツイチもあったけど
結局なっとくできるいい旦那さんが見つかったね、
と彼女の数奇な運命をねぎらいたい雰囲気になったのだが
(相馬さんとかお元気だろうか)、
さらにAutodeskに入って、宿敵Aliasと同一資本になるとは。
というかAliasすらAutodeskに買われてたとは。うーん。
AutodeskってCAD屋さんであり、
SIGGRAPHとか映画とか数式大好きなCG屋にとって、CAD業界というと、
Tシャツ短パンでCかPerlでlive free or dieとか
sex, drug & rock'n rollなハッカーに対し、
背広で狭い部屋でSIプログラマが並んで徹夜でJavaだかCOBOLだかを鬱々と書いているというような、
US西海岸の陽光 vs 地下水道(アンジェイ・ワイダかよ!)
みたいな印象がある(ひどい偏見!)
3DS Max も、IBM-PCの小汚い画面でなんか動いているなあという、 こんなものSIGGRAPHの会場に置くなよというネガティブな印象しか当時はなくて、 そもそもIRIXじゃなくてWindows NTでCGをやろうなんて、触ったら手をよく洗わないときたない! というぐらい。
その会社にいまや Alias の Maya も、そして Softimage も
収まってしまうというのは時代の流れに感慨を抱かざるを得ない。
ほんと、今後 Maya と Softimage の商品的な位置づけはどうなっていくんでしょうね。