アド・アストラ

ブラピは良くて、ホイテ・ヴァン・ホイテマが撮ったシーンが美しい。ほかは脚本が散らかってて残念。

ブラッド・ピットはすっかりオッサンになったが、おっさんの苦悩みたいなものを頑張って演っている。トミー・リー・ジョーンズもドナルド・サザーランドも良いのだが、出番がそれほどでもない。
画がとても綺麗なシーンが多い。特撮小物もこだわっている。エンドロールをみたら、撮影がホイテ・ヴァン・ホイテマで、つまりインターステラー以降、ダンケルクでもクリストファー・ノーランの撮影監督をやっている人だ。確かにあの画の感触と満足感だ。納得。

後は、テーマがチャチで、それならそれで徹してくれればいいのだけど、月面の盗賊団だの宇宙の猿だの余計なものも出てきて、伏線として回収されるわけでもなく、つまり脚本がダメすぎる。特撮やCGも、銭湯のペンキ画みたいなチャチなシーンも気になる。つまりこれらはホイテマが担当しなかった部分?

映画ずきとしては、トミー・リー・ジョーンズに加えドナルド・サザーランドまで出てくるとは、これはもうスペース・カウボーイ2じゃないか、つまりあのトミー・リー・ジョーンズは月に飛んでいっちゃっただけじゃなくて海王星まで行っちゃって宇宙人ジョーンズを探していたんだなとか、リブ・タイラーはやっぱり宇宙に行った男を待つ女なんだなとか、そんなところ。