夜更かししてたので、西海岸で「電話抜きiPhone」みたいなiPod touchが出たみたいだね、というのはリアルタイムで聞いていた。
それよりも、ジョブズのキーノートのゲストミュージシャンがKT Tunstallだったのがむちゃくちゃ渋い。
おもにソロでフォーク・ロックしている姐さんで、そのアコギも、ちょっとハスキーな声も、とても「つかんでいる」人なのだが、プレイにルーパーを使いまくっている。
ルーパーというのはデジタルディレイの一種というか、ライブパフォーマンスに特化したサンプラーというか、たとえば一小節吹き込んでは連続再生してさらにナマやループも含め重ねていって… アイディア次第でどうにでも活用。というものだが、どっちかというと即興音楽とか前衛系で使われている事例がおおい印象があるなかで、この人のようにベタなフォークの真ん中とかで活用してるひとはそういない感じがする。
それも、いかにも「新しい試みしてます〜」とかではなくて、演奏ともステージとも一体化してグルーヴしていてなかなかすばらしい。
使ってるのは AKAIのHEAD RUSH E2というモデルみたいだ。(AKAIのサイトにアーティストページもある)
キーノートにこういう人を引っ張りだしてくるアップルもなかなかすごくて、やっぱりどうにも他社とは感性のレベルが違うというか。