アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ

フラグメント描写、フラストレーション、社会の暗部、歴史が抱えた矛盾、異常心理、ブラックユーモア、といったテーマはみな好きなんだけど、本作は波長が好みにまったく合わなかった。良し悪しというよりnot for meだった。

ルーマニアの市街の、西側諸国っぽく栄えてる風味だけど、風化したプライドと微妙な貧乏くささ、というゆるダサ殺伐さを、ダチアがいっぱい走ってる風景が見事に描写していた。けど、これは自動車マニアにしかわからないかー。

※ ダチア=トヨタグループにおけるダイハツみたいな立ち位置を、ルノーグループにおいて東欧を中心に担ってるルーマニアの自動車メーカー。