Yazooは、Depeche Modeの創始者、打ち込みエレポップの申し子Vincent Clarkeと、ソウルフルでパワフルな歌唱力のおおきなお姉さんAlison Moyetからなる、エレポップ界の金字塔と言えるデュオ。
先日2008年ごろ再結成し、ツアーを行った。そのライブアルバム。
なお、例によって、US版はYazooではなくYazという名前になっている。(USにはすでにYazooというバンドがいて、訴訟沙汰になったため、同国ではYazという名前で販売するキメになっている)
エレポップ系のライブって、とくにメンバーが少数だと、ぶっちゃけ「カラオケ大会」になってしまいがちなのだが、それでもヴィンスとアルフが出てきて歌ってくれているだけで大満足。というかアルフの声はさらに太く強くソウルフルで、実にすばらしい。あたまのNobody's Diaryから, Bad Connectionときて、かすかに涙ぐんでしまうぜ。
あの、すきまだらけの音像に、世界でいちばん魅力的な矩形波シンセベースとソウルな歌い込みが織りなすOde to Boyなんかも素晴らしい。
ラストはDon't Go, そしてアンコールがOnly YouとSituationという、べつにIBMのDeep Blueや「あから2010」でなくとも最終手完全読み切り可能な曲展開。
Yazooファンのかたにはぜひ。Soft CellのSay Hello Wave Goodbye: Liveもおすすめですよ。