所要で借りていた車が、ハンドルを操作するとどっちに行くのか、ブレーキを踏むとどこで止まるのか、安物トヨタ(ダイハツ)の典型であまりの論外だったので、
近場でシトロエンC4を借りてきた。
5AT.
エアコンの操作ボタンが、可愛くてわかりやすくて操作しやすい。
パワーウインドウのスイッチは、この20年間ぐらい、PSAどのクルマも完全におんなじすぎる。ドアミラーもC5 (第2世代X7) と同じもの。
陽光さんさんすぎる屋根。
ウインカーの音は4種類から選べます。
ふつう、不安、木魚、パーカッション。
乗ってみて感じるのは、ブレーキの効き。一昔前までのシトロエンやフランス車に多かった、いわゆるカックンブレーキです。直前まで「人命ってなんだっけ?」というぐらいのフカフカに寝ぼけた悪しきトヨタ車のブレーキを踏んでいたので、乗り換えてすぐ、ブレーキ踏んで、頭でウインドシールドを割りそうになった。
もちろんすぐに慣れて感覚を取り戻した。弱くも強くも足裏の感覚で、きちんと「運転」できる。すばらしい。
ほか、ハンドリングのオンザレール感、適切な加速、割と腰のしっかりしたサスペンションなど、実にいい車でした。
ただ、実に普通にいい車なのです。これはたぶん、VWゴルフなどに求めるものじゃないのかな、わざわざシトロエンでこれを買って、ちょっと変わっているのはウインカーの音切り替えぐらい、というのは商品の位置づけとして難しそう… と思いました。ただこれは日本でだからそう思うのかもしれません。シトロエンの販売の大きなマーケットである東欧や中国では、ちょっと安めの大量生産メーカーとして、まっとうに良い普通の車を出すことが大正解かもしれません。
日本だと、同じC4ベースでも、広くて実に楽しいC4ピカソ〜C4グランツアラーとか、
自由でのびのび、加速は遅い、C4カクタスが実に楽しそう。