Peugeot 508試乗してみた。かなりイイ。
ボディはフランス共和国の特産物5ドアハッチバック。のはずが、いまやシトロエンもルノーもやめちゃって、気づいたらフォルクスワーゲン・アルテオンやアウディA5などドイツ勢のほうがこの形状で出すようになってしまったが、満を持してプジョーが出してきた。
かつ結構パーソナルクーペ風味になっていて、ひとことで「カッコイイ」。
眼尻から大胆にデイライトを垂らすのは、トヨタ・シエンタからダイハツ・コペン、レクサスLCなどに敷衍されてきたトヨタ勢のデザイン言語だが、高速のファストレーンでもありがたい。
テールもむしろ最近のアメ車ぽさもあり、顔も尻もなかなかケレン味があっていい。テールランプのモチーフはライオンの牙とかいうより、50年前の504クーペへのオマージュだ。
何よりも、鼻先の、ボンネットフードの直前に508と入っているのが、いにしえの404や504を思い出させてとてもイイ。
使い勝手もとてもいい。
車体の下に足先を差し込むと開くテールゲートは、近年のBMWによくある、スーパーの駐車場でうらやましいやつ。
後部座席は頭上の余裕がミニマムだが、クーペ風味ならこうなるよね。
そして話題の小径ステアリングは、思いのほかコンソールもちゃんと見えるし、すぐに慣れ、取り回しも、片手くるくるも特に問題ない。両手がふさがってるとき太ももでくいくい、はしづらそうだが、そこはもう時代は自動運転へ。独特の7連ボタンも、あれこれ言われているほど操作しづらくもなく、所有すればすぐ慣れるだろう。
ハンドリングと乗り心地は、ドライブモードをコンフォートにすれば、ゆったりなめらか。郊外や高速を100kmぐらい走ってみないとわからないけど、市街地での試乗では申し分ない。
とはいえ、自分のC5に戻ってみると、やっぱりハイドロの味は唯一無二。プジョーもトヨタもメルセデスも所詮ジドウシャ。シトロエンのハイドロはハイドロという別種の乗り物。
でももうどこでも作ってくれてないからなぁ…