Gucciの2016 Fall/WinterのPVがエグいブラック・レインなテイストで、まるでリドリー・スコットと蜷川実花がカップリングしたかのような尖ったかっこよさ。
このPVで使っている曲がまたかっこいい。音も映像も80年代のゴシックでキッチュな味で満点。
どんなバンドの曲なんだ…… と調べたら、Black Marbleという、思いっきりいま活動しているユニットでした。この曲はPretenderという曲。アルバムWeight Against the Doorのm1です。2012年リリースの、つまり、いまの音です。
切なく情けないシーケンス、一直線な打ち込みドラム、もごもご籠もったヴォーカル、べんべけべけべけなベースライン、80年代もいいところです。ゴシックでサイケで、かつB級漂うニューウェーブ感。完全狙ってます。あたかも、当時だったらプロデュースはマーティン・ハネット(マーティン・ゼロ)、レーベルは4ADあたりって感じです。BauhausとかXymoxあたり好きな人ならど真ん中ヒットだったりするのではないでしょうか。同好の士には相当お勧め。