先週末に副都心線が開通して、練馬は石神井に住んでいるぼくは渋谷まで電車一本になりました。練馬人の私には、最寄り駅に渋谷行きとか入ってくるだけで、なんか恐れおおいような気分になります。
9時15分、時間通りに渋谷行きがやってきました。なんとなく一番後ろに乗ってみます。
ああ、なんかデジイチをぶらさげたおっさんがひとりいます。
鉄っぽいです。ぼくはそんなに電車とか興味ないので、所在なげにケータイとかいじりつつ、おっさんの隣で景色をみやりつつぼーっとしてます。
急行電車なのでこまかい駅はすっとばし、練馬駅につきました。
ああ、さらにやばそうな、カメラにポーチにリュックとフル装備の、ゴマシオ頭のじいちゃんが乗ってきて追加されました。さらに鉄分濃そうな感じです。
僕は電車とか興味ないので、所在なげにiPodとかいじりつつ外を見てます。
しばらくして、以前から開通してる地下部分 (西武鉄道有楽町線って区間ですね、東京メトロ有楽町線じゃなくて)に電車が入ったはいいものの、信号待ち、信号待ちで、結局10分以上とまりっぱなしでした。きょうが副都心線のはじめての本格運用日ですから、いろいろトラブってはいるのでしょう。想定内ではありますが、車掌さんも困った感じで、運用マニュアルっぽい印刷物を読みつつ、申し訳ありません申し訳ありませんとアナウンスばかりしています。
やっと池袋について、それから今回開通した区間に入ります。
やっぱ開通したばかりのトンネルはとてもきれいで、シールド工法のコンクリのセグメントもまだあざやかなライトグレー、10本にひとつずつの随道内照明の蛍光管の青味もきれいです。
今朝乗ったのは西武10000系で、いまいち新味はありませんが、東京メトロ区間にはいってワンマン運転となり、車掌さんのいない最後尾の運転室では二連のディスプレイがかがやき、10両編成のうちMT3両が力行、回生になってる状態がリアルタイムに表示されなかなかいいです。
これは急行編成なので、細かい駅は飛ばしていきます。東西線地上区間とか除くと、地下区間でははじめての地下鉄通過運用で、なかなか気持ちいいです。しかしダイヤの乱れなのか、時おり信号停車します。
とくに急行停車駅である新宿三丁目の手前、東新宿をすぎたあたりで停車したのはきつそうで、この区間はかなりきつい40‰(パーミル、つまり4%)の登り坂、その途中で信号待ちはけっこうつらいものがあるでしょう。しばしあとに停止信号解除され、フルノッチでゆっくりと進行開始していきます。
いや電車とか興味ないんですけどね。
終点の渋谷駅は、例の吹き抜けもそうですが、まだ数年使わない、東横線用の複線のうえをふさいでホームにしているさまが面白いです。
それよりも何よりも、できたばかりの地下鉄の香り、あの、コンクリートと地下水と石灰の混じった香り、これを存分に味わえます。なんか微妙に酸味もあって、ほかのとこよりも一段と濃ゆいです。こればっかりは季節モノ、すぐ味あわないと消えてしまいます。その筋のかたはぜひお早めに。