どど、ががり、がりがりどどん
ちょうど行き違った反対線路の西武線がやっちゃった現場とか、とおくに若干数がふえた体が線路のうえにあるようだなぁ、というのは見たことがあるのだが、まさにやっちまった先頭車両に乗り合わせたのははじめてだ。さすがに、鉄輪がなにか固いものをくだいていく感触をダイレクトに味わうのは、相当いやな気分である。
(知り合いは、小田急ロマンスカーの、あの先頭車両のさきっぽのシートに座っていたときに、体験したそうだ。彼女と一緒にこれから箱根で一泊、というシチュエーションである。最悪)
新宿駅には緊急警報がなりひびき、電車は急停止したままで、窓を通して、金曜夜23時台の新宿駅の、満員のホームの客たちがみなどよめいて走っているのはみえるのだが、こっちはなすすべもなし。携帯で irc で状況を書くぐらいしかない。
ぼくは電車は先頭がすきなのだが、きょうは単に気分で先頭から3つめのドアに乗り込んだだけだ。先頭の窓のところにいたら、ちょっといやなものを見ることになっただろう。
先頭車両のドアだけあけてもらい(何しろ電車の大半はまだ新宿駅のホームに達していない)ホームにいると、警官が非常線テープをはりまわして、駅員や消防署署員が走ってやってきて。多くの人が、青色のビニールでできたでかい手袋やゴム靴を身につけているのがなまなましい。とにかく本当に彼らの面倒さ大変さには、ただただ頭が下がるより他にない。運転士も気の毒だ。