買い上げ金額と駐車券割引の関係に制約があるのであれば、店内ただ一カ所の駐車券コーナーで割引対応するのではなく、各店舗のレジで駐車券割引に対応できる運用にしたほうがよいだろう。
こうなっていれば、客がふつうに合計金額で割引を受けられるものと思ったまま、支出合計がそれ以上になることも頭におきつつ各店舗で買い物をつづけ、最後に店を出ようとして、割引できないと言われてぶち切れる(店を出ようとしているので、家族みんな疲れていて、子供は眠くなっていて、両手に荷物も持っている!)リスクを下げられるだろう。
こうすれば、「各店舗合計では割引うけられません」というツッコミのメッセージを、傷が深くならないうちに顧客に伝えられる。
クレーム対応件数も減らせるだろう。
(「合計金額で割引が受けられると勘違いさせ、客にどんどんモノを買わせる」という意図である可能性もあり得なくはない。ただその場合は、顧客クレーム対応の面倒、印象悪化によるリピーター減少やネガティブなバイラル情報の伝播については、その方針選択にかかわる必要なコストとして受け入れなければならないだろう)
「各店舗でいちいち駐車券対応するコストや人員教育なんてかけられない」というのであれば、いっそ駐車券割引をやめてしまえばよい。むろん入り口に「駐車券割引なし」と明示する必要があるが、ユザワヤはまさにこうやってうまくいっている。このほうがシンプルだし、こちらもじゃあ別の駐車場を探そうか、という選択もできるのだ。
家族および自家用車を運用していると、駐車券割引に落とし穴ルールがある店にときたま遭遇するのだが、こういうのってなぜか必要以上に不快感がある。
- 自分が店にだまされたような気分になる不快感
- 各所の注意書きをもっと注意深く見ていれば事態を避けられた、という、自分に対する不快感
- 要らぬ買い物までしてしまった、という不快感
- たかが数百円か千円、二千円のことで、あれこれ考えたりやりとりしたり不快になったりしている自分、に対するおろかしさ、ばからしさ、が醸し出す自己嫌悪