右リアタイヤが以前からすぐ空気が抜けてしまう感じだったのだが、先日タイヤの踏面を観察してみたら、果たして銀色の釘のようなものが刺さっている。
ペンチでぐりぐりやってみたら、さらにそれは釘というよりもネジのようなもので、ずいぶんしっかりと刺さっている。というか捩じ込まれている。
(どうなるかもう判っていたのだが)頭をペンチでつかんで、ねじってまわしていたら、取れた。プシューという音がひびくばかり。おー、空気がどんどん抜けてくねー。
とりあえずネジをもとの穴に戻し、ふにゃふにゃになったタイヤはまあ気にせずに、車高を最高にしてサスペンションを突っ張らさせ、家族で近所に買い物に行ったり、めしを食いに行ったり過ごした。
とはいうものの、めしから戻って、大泉ゆめりあの地下駐車場のパレットからでてきた車をみると、もはや、もののみごとにぺっちゃんこ。完全に3輪車状態になって、ゆっくり帰宅。さすがにこの状態ではもう買い物にもNOCにも行けない。ファッション・パンクじゃねえ。ということで、平日の午前ではあったけど出社は午後からにして午前中に処置。
もともと、3年前に交換したMichelin Pilot Primacyは溝もかなり少なくなっていて、そろそろ換えどきではあったのだけど、さらにシトロエン (とプジョー) はやっかいで、ホイールにセンターホール (まんなかの穴) が無いので、普通のタイヤショップではホイールバランスを取れない。
いろいろ調べて、調布の深大寺の店でシトロエンのホイールバランスも取れることがわかった。
さすがに石神井から深大寺までそろそろと3輪状態で走っていくのは厳しいので、スペアタイアに履き替えてむかう。
というか、ヨーロッパ車は、スペアタイアというよりは、テンパーとかじゃなくて普通のタイヤがついてることが大半なんですけどね。むかしはちゃんとスペアも含めて5輪ぶん定期的にローテーションしていたんだけど、C5にしてからは、もう自分ではガソリンを入れるぐらいしかしてない。運用テスト的に、わざと「ノーメンテ戦法」してみてるとこもあるんだけど。
車高を最大にしてジャッキかまし、車高を最低に切り替える。エグザンティアのころは、これをやると、車輪がぐいぐい車体のなかに戻って引き込まれていくという、サンダーバードの宇宙船みたいな動きがおもしろかったのだけど、C5世代になるとそんなでもなくてつまらない。
でも、おもいっきり持ち上がった尻と、ペタペタに沈み込んだ頭は、まるで気違いドラッグレーサーのようで、見ていておもわずぎょっとする。
(というか、やりすぎると、ジャッキに斜めの力が加わって、すっとんだり車体がどしんと落ちて大怪我をするので注意)
リアのディスクブレーキと、奥にあるHydractive III世代のタマ。茶色っぽい、ひらたい球になってるやつ。20万km交換不要といっている。
会社で「リアタイヤがパンクしちゃいましてね…」と言ったら、アルファ乗りのKさんはすかさず「おっ(ナイス)、やりましたね♪、伝説の…」と反応してくれた。
でも、Hydrative III世代は、余計な世話を焼く電子計算機がはいっちゃってたり、クルマも重い。むかしのように3輪車で高速スラロームしたり、テロリストの銃撃から離脱したりは、もうできないのだ。