車検

大泉のGSTさんに出していたC5 Breakの車検があがったので取りにいく。

ここは、新生Citroen Peugeot Japonの、少なくともシトロエンの正式ディーラーから外れてしまった気がするのだが、でも行くとXMとかXmとかXantiaとか2CVとか入庫してたりするので心強い。

先日70,000kmを超え、新車から7年経過。あとパワーステアリングの異音が気になってきた、というお年頃。

で、やっていただいたメニューは、前後ワイパーブレード交換、前後ワイパーウォッシャー経路のクリーニング、前後ブレーキバッド交換、前ブレーキローター交換、エンジンオイル交換、エンジンオイルエレメント交換、LDSオイル交換、スパークプラグ交換、右前オイル配管修理、ATオイル交換、等々。といったところ。

おかげでワイパーは無音でしゃしゃっと水をはじくようになり(日本車のようだ! 凄い!!)、逆にブレーキはトヨタ風味な眠トロな感じから仏車っぽい確実な感じに向上、ステアリングも、マッタリ・アンド・シャープというあの独特の感じを取り戻した。

C5からステアリングの油圧回路はサスペンション系のハイドラクティブとは別系統になったはずで、シトロエンの伝統からす

れば堕落だが、逆にいえば今回油圧系に問題があったのはステアリング系だけで、ハイドラクティブIIIの油圧回路はLDSオイルは交換したもののまだまだ快調、なるほどメーカーが5年または20万キロメンテナンス不要とうたうだけはある。

なんだかんだいって、いつもLHMオイルのボトルを数本トランクに入れていて、勤務先の立体駐車場を緑の海にしたこともいちおうあるXantia生活のころとはたしかに信頼性はまるで違う。だって俺いまだにLDSのオイルの瓶も、香りも、色も知らないもんね。

おまけに車内車外もすっかりキレイに清掃していただき、とても心地よい。車検の時しか車洗わない俺もいかんと思うが…

結局今回の車検は、税金もろもろ含めて33万かかったが、この良い感じが取り戻せて個人的には満足といっていいだろう。

残る問題点は、エアコンのポーレンフィルター交換(これは数千円レベルなのでいつでもいい。むしろ、旅先のシトロエン・ディーラーとかでやっていただくほうが旅情も味わえて楽しい)、リアの荷物室のトノカバー一式のASSY交換(これは幾らするものやら… 十数年まえだったら埼玉のキャロルのジャンクヤードを彷徨ってブツをゲットするノリかもしれないが)、リアゲートの油圧オレオがヘタってきてしまって油断していると降りてきてしまう件の修理(これもへたすると数十万コース)、右側リアドアのパワーウインドウの不調(以前異物を巻き込んでしまったので)。

あと、115~120ぐらいでステアリングに低級なシミーをガタガタと感じたのがちょっとナニ。まあこれを超えれば問題ないし、いま履いているタイヤMichelin Energy XM1が、ちょっとケチりすぎてあまり気にいっていないので、次にきちんとMichelin Pilot Primacyあたりに履きかえてホイールバランスをきちんと取ってからのお楽しみでいいや。

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写真は、以前所有していたXantia SXと、いま乗っているC5 Breakとのツーショット。

乗り換えておいてなんだが、Xantiaは、ほんとにほんとにほんとにほんとに良い車だった。家族とスーパーへの買い物も、独りでホテルのバレット・パーキングも、一日1,000kmペースの長距離巡航も、家具やサーバ数ダースの運搬も、痛快なワインディング(ただし下りに限る)も、メカオタク趣味も、すべてを満たしてくれた至高の乗用車のひとつだと思う。 

落ち着いて上品で明るく、広いのにコンパクトで、暮らせば暮らすほど味とアバンギャルドが出てくるデザインもベストだ。人間は、Xantiaと暮らしたことがあるかないかで、幸不幸をデジタルに二分できると確信している。みなさんだって、まだ遅くはないんです。