どの都市に投宿しようかな? と思っていたが、はやめに京都あたりで落ち着こうかと一路名神。宿にクルマをとめて地下鉄で京都市役所から先斗町へ。これ「ぽんとちょう」って読むのか!
なんとも実にいい街で、たとえばゴールデン街が100年つづいて、枯れて洒脱になって大人になって狭くまとまったらこうなるだろうか、という風味だった。生まれ変わったら? 毎夜こういうところで呑み漂う人生もいいだろうな。
歌舞練場前の京町家すいしんという店を教えてもらって訪れる。洒脱かつ適宜カジュアルで、京野菜中心の焚き物も旨くて、京都初心者には実によい店だった。湯葉やとうふの寄せもの、出汁巻き、あと肉や芋など朴葉焼ですっかり楽しむ。
仕切り直して、今度はラーメンへ。本当は一乗寺の天天佑に8年ぶりにいきたかったのだけれど、遠いし、やってなかった時のリスクもおおきいので、京都駅脇の第一旭へ。
しかし、やってない!
しかし、隣の新福菜館はぎりぎりやってたので入る。まっくろいスープにちょっと引いたが、まあ好みじゃあないけれど、たしかに濃くてしかしあっさりの、醤油と煮汁と出汁のふしぎな旨さを楽しんだ。麺はやわらか太めで、そこはそんなに好みにピンとこなかったけれど。
あとで見てみると、どうもここの「やきめし」も絶品らしい。確かに頼んでいる人は結構おおかった。次回こそ天天佑を再訪したい、また第一旭にもいきたい、さらに新福菜館の焼きめしも食いたい、むろん先斗町をさらに体験したい、できれば「大市」ですっぽん鍋も一度は体験しないと。という、大量の宿題を積み残した一日になった。半年ぐらいないと終わらなそうな宿題だ。
ちなみに、いまだに五重塔とか寺とか神社とかは行ったことも見たこともないのだけれど、そういうのは特に興味ないので割とどうでもいい。
京都、やっぱりすばらしい。トウキョウなんか、ぽっと出の新参者の町だということがよくわかる。