ファクトリー・レコードと、その原点となった伝説のクラブ、ハシェンダといったあたりをめぐる、トニー・ウイルソンの伝記映画。
ドラッグ・カルチャーとセックス・ピストルズあたりからはじまって、おお、いきなりマーティン・ハネット!「トランスミッション」をギグっているジョイ・ディヴィジョン(というかまだその前身のワルシャワね) が出てきて、思わず都営大江戸線のなかで跳ねて踊りだしそうになった。というか俳優がJDのメンバーを演じていますよ!!!イアンはいいがフッキーもバーナードもぜんぜん似てねえ!
そのあともア・サーティン・レイシオとか、デュルッティ・コラム(というかヴィニ・ライリー)とか、当然イアン・カーティスの縊死と葬儀であるとか、感涙とよだれにむせびそうなストーリーがつづきます。
ただまあひとつの映画として見ると、その出来は、ダメとは言わないが特にどうなんだろう。
こういうのはシトロエン本とかと同じで、上記の固有名詞にいちいち「おぉお」とくる人ならぜひ時間あれば見た方がいいし、なんのことやら? という人には、見ても特に意味のある時間にはならないものと思われる。