ハウルの動く城

風邪ぎみで気がすすまなかったのだが、娘が見たいというので家族で行ってきた。
いつもどおりの反戦と自然回帰… というよりは、ファンタジックな恋愛映画として充分に楽しんだ。ストーリーは、説明不十分とかへんてこな急展開に首をかしげるところもあったが、そのへんをそんなに気にしてもしょうがないだろう。

DLP

上映館は DLP で、画止まりの良さを充分に楽しんだ。

頭に「DLP Technology by IMAGICA」といったようなロゴが出ていたが、あれは具体的にどういうことなのだろう。

きのう奥さんは元上司の定年退職パーティーに出ていて、そこはコンシューマー向け大手銀塩関連メーカーだったのだが、同じく光学メーカーと合併していたり(というか現コニカミノルタなんですが)、いろいろ大変だなという話を昨夜していて。私が前職をやめたきっかけのひとつがDLPのデモンストレーションをイマジカ第一試写室で見て、銀塩サヨナラ感を強くしたというのもあるので、映画産業のバリューチェインにDLPという切口において前の会社がきちんと参入できているのかなというところに興味がある。

回想

上映後のスタッフロールには、やはり同期やら先輩やら仲間やら、懐かしい名前がいろいろ見られ、ジブリなりイマジカなり独立なり、みんな元気でやっているなぁと感傷的な気分になった。

私がそのまま留まってまた別の人生を送っていたらとか、ふと頭をよぎる。もっともこれは、長編感動映画が幕を閉じ、暗転されたままの映画館にメランコリックな映画音楽がながれつづけるなかのできごとなので、シチュエーションとしてちょっとズルい。

帰宅してなんとなくいろいろwebを見ていると、void GraphicWizardsLair( void ); //から、セミナー スタジオジブリの3D作法〜平成狸合戦からハウルの動く城まで〜 感想 というものがちょうど紹介されていて、いろいろ懐かしい。ジブリがデジタルに踏み切った大きな理由は「ジブリ要求の絵の具が手に入らなくなる目の前の危機」でしたね。
当時R&Dから見て4Fにいらした片塰監督、京都大学のGNU回覧テープ(今の若い奴は知らねえだろうな)のむさぼり合いとか、mule 1.0のIRIX 4.0.5 vs NEWS-OS 4.2.1Rでのビルド追っかけなどの思い出がなつかしい。

俺はまた次の10年、20年でどこで何をやっているのかな。

ダブル・シェブロン

宮崎作品恒例のシトロエンマーク探しですが、「ハウルの動く城」では、あっさりと「ハウルの動く城」の正面にでっかくありました。

ダブル・シェブロンが正面に大きく描かれた物体が、止まったり動き出したりするあたりで、シューとかいって沈みこんだり立ち上がったりする模様が、非常にそれっぽい。 

ハウルの動く城 [DVD]

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  • 発売日: 2005/11/16
  • メディア: DVD