Tour De France Soundtracks / Kraftwerk

何も考えず Buy Now したが、Tour De France (シングル) に、Expo 2000 の正常進化ソースをかけた感じ。前半の数曲ずっとつながっているあたりは、長距離自転車レースという、しだいに世界が自分の脊髄と脳髄だけに、熱く冷たく精密に凝縮していく心象のさま…みたいなのをメンタルに描写した音楽、ということもあり、コーディングに集中したいときにまわりから脳をまもるものとして最適。
ハイドラクティヴ車で高速道路をなめつつ聴いていると、ずるいどうにでもしてというか、そのタイミングでお尻の穴に指いれちゃダメ的な、禁じ手のような快感がある。

とはいえ、クラフトワークなのであるが、音の内容は MIDI でありデジタルであり、所詮そういう音である。昔のような、びりびりしびれるような、ラジオデパートでハンダゴテを握るような漢の電子音ではない。油圧制御から電子制御になっちゃったシトロエンのもの淋しさと非常に通ずるものがある。

しかし Tour De France の 12" が出てから 20 年か。クラフトワーク、ネタひっぱりすぎ。つか俺も年をとったものだ。ラルフも58か。 

Tour De France Soundtracks

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