去年あたりのUSのMoMAでのパフォーマンスから始まった、クラフトワークの3D投射 + 「一夜一枚」でやっていくライブ。東京にもきました。生クラです。
YMOとKraftwerkって、僕にとっては人格形成の核というか、上位自我のようなものだ。とはいえ、MIDI出現以降、だいたい1983年以降のKraftwerkにはそんなに熱意はない。8日連続で開催されるのだけれど、全部行くとチケット代だけで10万近くいってしまう。クリングクラングとは銭の音や!
4日めのComputer Worldだけ行ってきた。
もちろん1曲目からNumbersです。
アガって死ぬことを決意していたが、あれ? そうでもなかった。
赤坂Blitzだけど、音量がいまいち肉体を奪うほどでもなかったのかな?
それとも、8夜連続というのが、感激のインフレ気味だったのかな。
もうフローリアンすら居ないというのも、寂しいひとつだね。ラルフ以外の3人は、もう誰がなんて名前で何やってんのかもわかんないです。
「放射能」はくっだらねー、最低でしたね。
お前らにフクシマだのヤメロなんて言われたかないよ。
40年ぶりに客席からトマトを投げてあげるのもいいと思います。
ハイセンスでシニカルなアイロニーだった同曲が、ベタなプロテストソングになっちゃったのは、フィアット・ムルティプラIIのマイナーチェンジと並んで、戦後の欧州に起きた最も不幸な出来事です。反核ソングというのは、忌野清志郎ぐらいロックな器がやってはじめて形になるものですよ。
そこ行くと、Trans Europe Expressがいちばんかっこよくてクールで渋くて音も良かった。Autobahnもかなり良かった。ゆるーいCGがなんとも和んでいいですね。Spacelabも。こういうロストフューチャー風味の画がやっぱり一番合います。3D効果で、目の前にビューンと飛んでくる宇宙ステーション、うおぉおおっとどよめくフロアー。お前らは1985年のつくば万博を見にきた中学生か!
ともあれ、ラルフの姿を見れただけで、よかったよかったー という同窓会みたいなものでした。あの、ほっぺに片手を寄せてボソボソ唄うラルフ様。
会場出口で会えたのは、いつもの仲間のうち6人。
みんなで次の店に向かいます。ありがとう。