ルノー・ラグーナ

マイナーを受けた俗にいうラグーナ2。谷原近くのディーラーに見にいった。

ラグーナ

むかしは2.0の4発が299万円とかで非常にお買い得感があったのだが、マイナー後というか、ゴーン後というか、日産ディーラー網の一部がルノー・ディーラー網になってからの体勢では、いまはV6しかないようだ。ブレークとベルリーヌ。300万後半で、ちょっとそこまでは… という感じだ。
だいたい仏車は非力なケチエンジンで引っ張るのがいいので、でかい強力なエンジンでブォー、というのはどうにもイメージがわかない。もらったカタログの、いちばんキマった写真なんか、本国仕様の1.8モデルでしたよ。

2.0も4月に再び入ってくるがブレークだけ。こちらは320万ぐらい。やっぱり2.0の5ドアハッチバックがいいなぁ… ;__; ワゴンなんてどこの誰でも作れるんだし、そりゃ荷物いっぱい入るのは当たり前だろう。そんなもの当たり前で面白くもなんともない。

オートマしか入荷しない。まあそうだろうな。しかしルノーという、ある程度車好きな、あるいはメーカーとか車種というものに若干アクティブな興味をもつ層を対象にするのであれば、マニュアルも品揃えとして押えておいて悪くはないと思うが。
自分たちのブランドと商品に対するニーズを把握し、全車種ラインに抜かりなくMTを用意しておいたプジョー・ジャポンが、この2〜3年どれだか躍進したかを考えよ。
仏車ならマニュアルのほうが本国ではメイン商品だし出来もいいはずだ。というかオートマ車は身体障害者に対するバリアフリーの一環であるという見方が本国ではいまだ結構あるぐらいだから。

ルノー練馬

というかこの店、ルノー練馬なのであるが、組織名としては日産プリンス東京販売株式会社であり、要はプリンス店だ。S13シルビアが出たときに来て以来だから16年ぶりか、おそろしい。

試乗

車は、V6ベルリーヌに試乗。まぁよかったかな。というか特に印象なし。というか、数分たったらもう忘れていた。内装も乗り味も、どこの国のどこのメーカーのクルマに乗っているのかさっぱりわかりませんでした。これなら別のでもいいね。
エンジンは極めてなめらかだったが、これってどうも日産のVQ30DEとかではないかな?
内装はかなりよくなった (15年前にくらべたら1000000倍ぐらいスゴい) が、チリ合わせレベルとか、運転席カップホルダー (カップホルダーが全席についている!!!!!)が摩擦でのろのろ出てきて*1、途中でひっかかって止まってしまうあたりなど、まあ相変わらずルノーだねというか、10年前のダイハツレベルだ。

というか、ルノーとかシトロエンとか、そこらを試乗なんてしてもまったく意味なくて、1000kmぐらい一緒に走ってみないとわからない、スルメタイプの味なんだよね。

総論

つか総論は、んー、いらないや。であった。
前述のとおり、1000kmとか一緒に暮らしてみて、惚れていく。というタイプの商品が多いのでわかんないけどね。
つか200万なり300万なり客が勝負してみてはじめて良さがわかってくるので、商品としては大変売りにくいというか、自分が説明して売る立場だったら頭をかかえてしまうと思う。
だから、仏車のもうひとつの特徴としては、ヘンなメカとかヘンなデザインとかもかつてあって、最初に出会って1000kmまではそこらへんで引きつけ、それからあとは惚れて暮らしていくという商品と顧客の関係があったのだが、いまは国際化というか、ヘンなメカ・デザインもなくなったし。

というか、自分の車に戻ってみると、大変なところはいろいろあるけど、やっぱりこんないいクルマはめったにないし、もう作ってない。いつかくる別れのことを考えると悲しくてしょうがない。
こんな素敵な恋なんてもう二度とできない..! と30%ぐらいマジでむせび泣くという、端から見るとキチガイそのものだが、まぁこういうのが車好きというものだ。

次につき合うとしたら、このあたりが候補だろうか。ずばりこれだ! というものがいまちょうどないです。

  • プジョー406 Sport (2.2リッター、5MT)
  • 日産プリメーラ2.0 (6MTのやつ)
  • ホンダ・アヴァンシア

「シトロエンに行くと戻ってこれない」というのが、骨身にしみてわかってきた。

後記

と、いいつつ、11年後に結局この車に乗っているのであった。

*1:サーブ9-5あたりと同じ位置、同じ出方をするものだが、Saabの、三次元曲線に沿って滑らかに空中を回転し、なめらかかつカチりと終点に落ち着く、見ているだけで気絶しそうな素晴らしさに比べると、天と地だ