Renault Laguna IIがきました。形式でいうとGH-GL7X
初代ラグナはボンネットの鼻先が虚空へと降りていて、クセの濃い顔つきがフランス車っぽくて好きでしたが、ラグナIIはメタルっぽいガーニッシュで補っていて、一見普通で地味です。とはいえ、よくみるとじわじわと変という「じみへん」な感じが個人的につぼです。
エンジンはL7Xで、V6 3リッターのやつ。ClioやVelsatisとかにも使われてる、いわゆる近年のルノーのV6 3リッターのエンジンです。このエンジンはPSA連合でもES9という名前で使われており、Citroen Xm後期やC5, C6, あるいはPeugeot 607とかのV6もこれです。可変バルタイで207ps.
でかいエンジンに興味はないんですが、この車種の場合、2リッター版のオートマはあのプジョー・シトロエン・ルノー共同開発のAL4で、変速ドッカンとか耐久性がちょっとどうかという、フランス車乗りなら愛憎まじえて「あー…」というあれ。僕も乗り換える前のCitroen C5で、6万kmあたりでかなりのミッションまるっとお取り替えになり、新卒初任給レベルのお布施を体験しています。
ところが、ラグナIIのV6モデルだと、アイシン・ワーナーの5速ATが付いています。AISINですよAISIN. 日本の技術、トヨタグループの信頼。そのATミッションが付いてくるのですから、V6の鼻の重さや自動車税のプラスアルファなど屁でもありません。なら日本車買えよと言われると一発で論破されるロジックですが、自分がよければ良いのです。
車両形態は、ふつうの4ドアセダンのようにみえて実は5ドアハッチバックという、シトロエン・エグザンティアやC5(初代), ルノーなら21や25, サフランと同様の、なぜか他には作られないフランス共和国の特産物*1。僕の大好物です。こんなにほどよく便利なかたちもないんだけどな。この車種はユーロNCAPで最初に5つ星評価を得たモデルでもあります。日産プリメーラ最終型(P12)とシャーシが兄弟らしいです。
というわけで、まずふつうは見ても車種もなんだかわかりません。
じわじわとスルメのように味がでる感じで楽しみたいと思います。
テールゲートには裏からelfのステッカーが貼られています。
25年まえに乗ってたルノー・シュペール・サンクもおんなじでした。
懐かしいです。
そのころは、ルノーに日本から撤退されてしまい、代理店ディーラーもVWに買収されて扱いをやめられてしまうなど、しんどい思いをしました。その後、ルノーの社長が日産の社長になり、サンクとマーチの血筋が合流することになるとは、想像だにできませんでした。
ところで古い日記を見ていたら、11年まえにルノー練馬で同じラグナII V6に試乗して、くそみそにdisっていたので笑いました。
*1:悲運のマイナー車、ダイハツ・アプローズもそうなんだけどね