RosettaでMOTU Digital Performerを動かしてみる

MOTU (Mark Of The Unicorn) のDigital Performerをちょっといじってみる。

Performerは80年代、Macintosh Plusとかの時代からのおつきあいだが、十年以上ぶりぐらいにひさびさにさわるので、すっかりいろいろ忘れていた。というかあまりにいろいろ機能が増えていて、うまれてはじめてGNU Emacsに対面したときのような孤独感に一瞬おそわれる。

とりあえず、適当にStandard MIDI fileをさがしてきて、New OrderのBlue Mondayなんぞを、内蔵音源とかOS付属のGS音源とか使って組み上げるとこまでリハビリした。お約束の「.」キーで小節数のところにカーソルが飛ぶのは、あれはテンキーじゃないとだめなのね。

内蔵音源も、Roland Juno-106そっくりのポリシンセとか、Sequencial Circuit Prophet-5そっくりのモノシンセ (むしろ Pro-One か) とかついていて、なかなか泣ける。もっとも音までそっくりというわけではない。

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ちょっと感心したのは、いまとりあえずMacBook ProでPowerPCバイナリなものを動かしているのだが、そこそこそれなりに動くこと。

Digital PerformerはDAWソフトの典型例で、つまり多数のデジタルオーディオをリアルタイムにミックスして、さらにソフトウェア・シンセサイザーではシンセの電気回路に流れるアナログ信号をひたすらシミュレートしたり、DSP的な演算処理を鬼のように実時間で処理するソフトウェアだ。

さすがにソフトシンセをいくつもトラックに並べて定義して動かすと(いわゆる、OSについているGS音源のソフトシンセの類とは計算量が違うよ)「スマン、リアルタイム処理が追っ付かねえす」とダイアログがでてくるが、RosettaによるPowerPCエミュレーションの上でこれが動いていることを考えたら、たいしたものだ。