「シブヤのタマゴ -さよなら区庁舎-」というイベントに行ってきた。
NHKの手前、渋谷公会堂の奥の渋谷区役所。老朽化に伴い建物ごと取り壊しになる。
区役所としての機能はすでに仮庁舎に移転済み。いまは中身ががらんどうの建物があるだけ。そんな区庁舎で、いましかできないアートや落書きを楽しめる企画。こういうイベントを考えて実施する渋谷区はなかなかいいね。
近づいていくと、何やら壁面がカラフル。
「移転しました」の張り紙。
庁舎入り口に貼ってある本企画のポスター。いいね。
エントランスへの斜路の壁にも、いまなら落書きオフィシャルOK (と、思われる)
正面玄関を入ったところ。
あの、何度もみた案内板にも、いまは落書きしほうだい。
ちゃんとカラーペンも提供されています。
ほら、老いも若きも、みんなお行儀悪い!
正面エントランスから左に入ったところでは、土嚢を使っていろいろ表現してみようという一角。ご覧のように、もともとは戸籍窓口だったりしたところだ。
これは土嚢で作ったうさぎさん。
いったん正面玄関に戻り、今度は反対側の北側へ。
なにやらシンハービール推しの雰囲気になってきたことでもわかるとおり、この奥は「タイフェア」をやっている。
ここはたしか、当時は法人税などの受付をやっていたところ。
そのなかで、タイのお坊さんがありがたい説教をしている。
まったり、ほのぼのでシュール。じわじわくる。
その奥は、いろんな食べ物や雑誌に、すっかりタイフェア。
タイDJも。
タイ便器まで。
さて、今度は2階に上がってみる。
こちらもすっかり広々とした空き部屋に。
いろんなところにインスタレーションがある。
巨大な風船にみんなで入っちゃえ、というものから、
紙の精密プラモデルみたいなやつとか、
他にも、部屋まるごと使った展示などもそこかしこにあり、
とくにぐっとくるのが、ペイントボールをがんがん投げつけちゃいましょうというエリア。
この、アッパーな廃墟感。素晴らしい。
さて、さらにその奥は、現在・過去の渋谷を建築模型で再現したコーナー。
明治時代の、谷間に線路一本だったころの渋谷駅から現在までの変遷。
そして、現在の渋谷駅の全体、地上も地下も含めて立体再現したもの。
しびれる。
さらに、渋谷駅周辺を、建物や道路、あるいは水路といった視点で俯瞰したもの。
ああ面白かった。二度と見れない場所だからこそ、さらにイイ。
さて、このあとはTDW最終日に向かいます。