一見、iPhone 4専用の分厚いケースのようなもの。だけど、実はプロジェクターでもある。バッテリーチャージャーでもある。というガジェット。
まあ、ポケットに入るプロジェクターなので、満場の諸君を感動感銘感激させるような one more thing, boom! な映写ができるわけではない。照度は12 ANSIルーメンだし (ちなみに大講堂で使うクラスだと4,000 ANSIルーメンぐらい)。
これは僕が自宅の廊下の天井にKeynoteプレゼンを映写しているところ。
ところでまず仕様の制限だが、これは「iPhone 4の任意の画面を映写できる」ものではない。つまりMac OS Xでいうところのミラーリングとか外部画面といったものではない。なので「受信したメールをみんなでみる」「マップの地図をみんなでみる」といったことはできない。「映像を扱えるAirPlayデバイスの一種」の扱いのようである。
ただしAirPlay対応アプリだから映写できるかというと、そういうものでもないよう
だ。iPhoneに付属しているアプリでいうと「YouTube」「ビデオ」からしか映写できない。これは「ビデオ」アプリから映写中のところ。映写先選択 (AirPlayデバイス選択?) をすると、「Dockコネクタ」が選択されている。これがmonolithにあたる。(なぜスピーカーのアイコンなんだろう…)
しかし「写真」アプリが対応していないのは痛い。撮った写真をみんなでなかよく映写して観る、というユースケースはあるだろうに。ネタ写真(友達の怖い顔)を撮ってすぐ映写、とかね。
このように、「写真」アプリから出力デバイスを選ぼうとしても、iPhone本体と、Apple TVしか出てこない。「写真」アプリの表示内容をmonolithで投射することはできないのだ。
他のApple製およびサードパーティ・アプリは、ざっとみた限りだと
- 対応: Keynote, AVPlayer (かなり任意の動画を再生できるプレイヤー), LivingMedia Player (DLNAクライアント)
- 非対応: MLPlayer Lite (DLNAクライアント), UStream, ニコニコ動画
まあそんなところです。
このmonolithは、仮にプロジェクターとして使わなくても、1.5回はiPhone 4本体を満タンにできる予備充電バッテリーとしても使うことができる。ちょっと面白いオマケの付いた、ちょっと高めの予備バッテリーと考えれば、まあいいのではなかろうか、で ありましょうぞ。
(2012.1.4追記)
サンワサプライでも取り扱いが始まったようだ
サンワサプライのiPhone 4/4S用プロジェクターに注目―予備電池兼用のすぐれもの
iPhoneプロジェクター(iPhone4・iPhone4S対応・バッテリー内蔵・一体型) 400-PRJ011 【サンワダイレクト】