Sounds of the Universe / Depeche Mode

Depeche Mode の新譜。これで12枚目らしい。
リアルタイムに聴き続けて、かれこれ30年近くになる。なんだかんだいって、ずっとデペは、僕の価値観とかそういったもののすぐ隣にありつづけてきた。
何度か不調期の波もあったけど、Playing the Angel からまた盛り返してきて、そしてこの Sounds of the Universe ていう凄いタイトルのアルバム。
はじめて聴く一発目でかなりすごく完成度を全身でしかと受け止める感じで、さらに全曲が「噛めば噛むほど」の極めて高いスルメ度を持つことももうわかってしまっているから、これからしばらく数日の過ごしかたが、期待と不安。というぐらい。

いままでにくらべて、汗臭いブルースっぽさは少し減ったかも。これは個人的にはむしろ歓迎したい。
黒く暗いけど、でもどしどし前にでてくるパワーがある。
で、今回はヴィンテージ・シンセの類を集めまくってレコーディングしたというが、まさに音がナマだ。生といっても生楽器とかそんなつまらん話じゃないぜ。回路が、フェーダーが、シールドが目の前にみえるようだ。(これはアナログ・シンセをいじる人じゃないとわからんかなぁ…)

全体的に、Black Celebration と A Broken Frame, Violator, Ultraあたりを足して「割らない」ぐらいの一枚。Sounds of the Universe ていう凄い題名にまったく恥じない。

たぶん個人的に早くも2009年のベストアルバム確定。
音を楽しむってすげえことだと、いまさらながら思わされた。オルタネイティブ、ロック、エレクトロニカといったものを聴きつづけてきた人生でよかった。悔いなし。