Underworld来日ツアーに、ほかにもいろんなユニットが参加してフェスっぽい感じになってるやつ。いってきました。メッセのホールぶちぬきオールナイトものに行くのは、以前クラフトワークが来日したとき以来。会社の仲間や音楽の仲間と数人で。
フロントアクトの120 Daysは、なつかしい感じではあるんだけど、ちょっとつまらなかった。なつかしいというのは、Visageとかミッジ・ユーロ加入直後のUltravoxとか、そんな80年代ニュー・ウェーブとかニュー・ロマンティックな雰囲気。ヴォーカルはさらにU2っぽい力の入り方をしてるとこもある。でもドラムトラックが音も作りもちょっと俗っぽかったかな…
Simian Mobile Discoもおもしろかったんだけどね。ステージはアナログパッチベイやらMS-50やら、配線しまくりツマミまくりでVCFとLFOのヒネりひとつでメッセを席巻。のブリープ系なんだけど、僕の好みとはツボの位置が違っててざんねん。
さてUnderworldなんですが。
もうやばかった。たいへんでした。
僕はマイナーめな音楽ばかり聴いて40歳をむかえたので、ほんとにオーディエンスが数万人規模であふれかえるような現場ははじめてで、なめていた。
そんなに事前から前のほうに陣取ったりはしてなかったが、数分まえからじわじわと潜入。1曲目がたしかDark Trainだったのだが、キター! の波の流れに乗って怒濤の最前列へ。ここまでは計算通り(?)だったのだけど、かぶりつきから1mぐらいのところだったが、もう踊るとか立つとかリズムとかいうレベルではなくて、エンジンの燃焼室に噴射されたガソリンの分子ひとつぶひとつぶはこういう気分なんだろうなあという感じ。
そしてニューアルバムOblivion with BellsからCrocodileと、Boy, Boy, Boyときて。カールは太く通る声でなかなかいい!踊りまくってて、かっこよくてお茶目でかわいい!
でも一曲一曲アレンジがけっこう長くて、最前列の最前線ではそろそろ呼吸の確保がきびしくなってきて、気温とか重力とか意識とかいろんなものがわからなくなってきたところ、everything everything everything...とかきたので (Cowgirl) 、もうこれはヤバイと5mぐらいの背後まで撤退。
そのあとは、これも新曲Beautix
そのあと確かRowlaがきて、通常の狂熱状態におちたけど、またそのあとにボンスリですよ。ステージには長い風船みたいなのがいっぱいでてきて、照明もカラフルでとてもきれい。というかビデオもいろいろ素敵で、好みも似ているしとても参考にもなってうれしい。ボンスリまで来た以上、もうあとはひたすらアゲて最後まで突っ走る感じで、Shudder / King Of Snakeがきて、Pearl's Girlがきて(やったー!)、Mornerがきて(やったー!!)、あとはアンコール一発、Jumboで2時間のステージを爽やかにあかるく締めた。
生Underworldははじめてだったけど、KarlもRickも、とても楽しそうにあかるくニコニコと元気にやっていて、とても可愛くて素敵なオジサンだった。感激。やっぱりこれからは素敵でかわいいオジサンではないでしょうか。
あと、生楽器なんぞは毛ほどもない(Karlは時々ギター抱えてはいたけれど)ステージとか方法論とかがこんだけ市民権や支持を得てビジネスにもなっているのはやっぱりいい時代になってきたものだ。感涙はしないが感激。
そのあとThe Orb. 頭の10分ほど見逃したのだけれど、 例のA Huge Ever Growing Pulsating Brain that Rules from the Centre of theUltraworldをやっていて、センターのDJ席には、なんかハゲデブになったDr. Alex Peterson. 生ドラムや生ベースも出ていてちょっと面白い。
そのあとはカメオかぶった兄ちゃんが歌って踊ってレゲっぽい感じになってて、もうボロキレのように疲れたので地面で転がって寝てました。