「東京は平面的な都市だ」という批判があります。しかし今、超高層ビルがどんどん増えています。超高層ビルが建てられるようになったのは、それを支える地下の構造物を扱う技術が、飛躍的に進歩したからなのです。東京都区の私鉄・地下鉄・JRの駅数はとっくに500を越え、その多くが相互に接続しています。これだけはニューヨーク、ロンドン、パリを凌いでいます。駅数が多く、また乗り換えが容易ということは、鉄道による移動の利便性が高いということです。こういう高密度都市を築くことができたのは、地下鉄の発展があったからです。営団地下鉄・都営地下鉄だけでなく私鉄やJRも、地下鉄道、地下駅をたくさんつくっているからです。「東京は世界一の地下利用都市だ」と言っても過言ではありません。東京の地下には、凄い世界が広がっています。地下を知らなければ東京を知っているとは言えません。地下を知るということは東京を知るということです。東京の地下には、先人の知恵が生かされています。東京の地下には、技術の枠が結集されています。皆さんもきっと、知れば知るほど、東京の地下技術に魅せられることでしょう。
モノクロ線画イラスト入りで判りやすく書いてある。
カラー写真がふんだんに奢られた本だったら、狂喜乱舞するところなのだが。
図解 東京の地下技術―地面の下は「知」の結集、「技」の競演!
- 作者: 青山ヤスシ,古川公毅
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2001/12
- メディア: 単行本
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