resfest 10 @ 原宿ラフォーレミュージアム

resfestにいくのははじめて。以前からおもしろいよと誘われていて、なかなか行けなかったがちょっと無理をして行ってみた。

そういえば「鉄コン筋クリート」がようやくできあがった。監督のマイケル・アリアスさんは自分でシェーダーも書くプログラマーでもあり、前の職場では、よくきさくにぺちゃくちゃ関西弁でしゃべりながら(米国人だけど、顔をみなければ完全に大阪の若いニーチャンだ)開発マシンのあいだをうろうろしていた。なつかしい。

人混みの表参道を早足であるいて、15:50の上映に間に合った。この回はEverything Under The Sunと題する1時間半のプログラムで、おもに環境アピールとか反核とかそういう系のビデオ作品をあつめたもの。映像表現や編集やアイディアを非常にたのしめた。ES細胞に関する考察を、非常にポップなみためでディレクションしたWhat We've Found Out About Stem Cells, 南アフリカの人種差別を、そこに住む宇宙人集落にSF線形写像して描くAlive In Joburgなどがよかった。ひたすらモノクロームのくすんだインダストリアルな風景が横スクロールしていき、それがまるでシーケンサの音符のごとく、ノイズビートと同期して盛り上がってゆくWarning, Petroleum Pipelineもなかなか。

会社の友人たちと合流、プログラムがかわって、次はUnsung Heroesという、resfestこの10年間で上映されたミュージック・プロモビデオのベスト集をみる。
Moaner / Underworldが、ひたすらKarlのクチビルをアップで撮る、生理的に濃ゆい映像で(ちょっとAphex Twin風味もある)、曲もまたアンダーワールドそのもので徐々にキターと言わせるまでひたすらシーケンスで盛り上げるものだから、どうにもマッチして気色わる良かった。

タイポグラフィだけで表現されたもろもろが街中でドラマをくりひろげるThe Child / Alex Gopherもよい。

インチキくせえタイ風アクションのInformation Contraband / Money Markも良かったし、 すでに何回も見ているが、シンプルな黒バックに水ぽちゃぽちゃのひらめきが美しいDrop (Do It Again) / Corneliusもやっぱり良かった。

いや、やっぱりもろもろ良かった。やっぱり人として、こういうのをきちんと呼吸していかないといけないね。

resfest主催の立役者であるNow On MediaのK社長、前職でのもと同僚? のKさんもご紹介いただいた。もとIMAGICA系はほかにもいらして、R&D時代の同僚で、いまや新進気鋭の映画監督プロデューサーの松永くんにも横浜での試写会以来に寓会。あれから比べて、ずいぶん顔がやせていた。

Y夫妻、Fさん、Tさんと一緒に、きのうresfestにいったらしいSFH/Fさんのまねをして、シャンティに行ってサイゴンスープカレー。なかなか旨かった。

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