Non-Stop / Andy Bell

Erasureのシンガー, Andy Bellのソロアルバム。

イレイジャーはVince Clarkeのベタベタにステップ打ち込みな音世界が既に25年のノレンなわけだが (もう25年経ったのか、うへー)、このソロは、もうちょっと微妙に体温っぽい。

同じエレポップでも、微妙にSoft Cellっぽい。かなりディスコで、汗っぽくて、ジャケットのデザインも相当ベタだ。だから (ディスコ文化のオリジンのひとつであるところの) ゲイ文化っぽい味がちゃんとする。

Soft Cellのマーク・アーモンドもそうだが、アンディもHIVポジティブの、ゲイ・カルチャーのイコンのひとりだから、かなりどまんなかだ。そういえばアルバムの音も、ヴィンスのイレイジャーはどちらかというとRolandっぽい硬質な音色なのに対して、本作は微妙にYAMAHAの4オペっぽいというか、CS-80的な、ソフト・セル源流のチープな艶かしさがある。先入観かもしれないけど。

というわけで、ここ十年ぐらいのイレイジャーは、さすがにアイディアが枯渇してきた気がしてスルーぎみなのだけれど、このアンディのソロは、ベタな楽曲でありながら、そこかしこに味があって、ひそかに割といい一枚なのだった。