Duran Duranの久々のニューアルバム。80年代どまんなかに自信満々で回帰した一枚。これは相当おすすめ。2ndのRioとか3rdのSeven and the Ragged Tigerあたりの編曲やテイストがよみがえる。
それも、生活費ほしさに過去の栄光にすがりつくとかいう感じではなく、正々堂々と、むしろドヤ顔100%でやっている。聴いてみるとわかるが、たまんねえなこりゃ。
メンバーは、残念ながらAndy Taylorはまた抜けてしまったが、Nick Rhodes, Simon Le Bon, John Taylor, Roger Taylorと、ほぼ黄金期のオリジナルメンバーといっていい。
アルバムタイトル曲でシングルカットのAll You Need Is Nowを聴けばわかるが、コード展開も編曲も、サビのメロディもコーラスワークも、まごうことなきデュラン・デュランそのもの。Simon Le Bonのハイトーンなヴォーカルも、80年代初頭のあのころと何も変わっていない。本作はクリスマスちょっと前ぐらいにリリースされた。まだCDなど物理媒体としては発売されていない(来年2月)。まずはiTunes Storeからの発売のみ。
ぼくは発売当日にたまたまtwitterで知って、即購入した。時代は変わった。NickがFairlight CMIをライトペンで得意そうに触ったり、SimonがReflex!とかシャウトするとステージ上から洪水がぷっしゃーとか、そんなMTVやベストヒットUSAな「ミュージック・ビデオ」勃興期には、まだiTunes Storeもtwitterも、そもそもwebも何にもなかったぜ。