Duran Duranの久々のニューアルバム。
80年代どまんなかに自信満々で回帰した一枚。これは相当おすすめ。
2ndのRioとか3rdのSeven and the Ragged Tigerあたりの編曲やテイストがよみがえる。
それも、生活費ほしさに過去の栄光にすがりつくとかいう感じではなく、正々堂々と、むしろドヤ顔100%でやっている。聴いてみるとわかるが、たまんねえなこりゃ。
メンバーは、残念ながらAndy Taylorはまた抜けてしまったが、Nick Rhodes, Simon Le Bon, John Taylor, Roger Taylorと、ほぼ黄金期のオリジナルメンバーといっていい。
アルバムタイトル曲でシングルカットのAll You Need Is Nowを聴けばわかるが、コード展開も編曲も、サビのメロディもコーラスワークも、まごうことなきデュラン・デュランそのもの。Simon Le Bonのハイトーンなヴォーカルも、80年代初頭のあのころと何も変わっていない。
シングル曲だけでなく、アルバムとしても充分満足できる一枚だ。説明するのも時間がもったいないので、ここまで読んでなるほどと思ったひとは、5秒以内に購入していただき、'Girl Panic!' や 'Runaway Runaway' のRioっぽさとか, 'Blame the Machines' あたりのPlanet EarthどころかVisageあたりまで時計が巻き戻りそうな絶妙な味わいを堪能していただき、やべえこれは第二次ブリティッシュ・インベイジョンが来ちゃうかも! とか30年前ぐらいに脳が戻っちゃってください。
本作はクリスマスちょっと前ぐらいにリリースされた。まだCDなど物理媒体としては発売されていない(来年2月)。まずはiTunes Storeからの発売のみ。
ぼくは発売当日にたまたまtwitterで知って、即購入した。
うーむ。
NickがFairlight CMIをライトペンで得意そうに触ったり、SimonがReflex!とかシャウトするとステージ上から洪水がぷっしゃーとか、そんなMTVやベストヒットUSAな「ミュージック・ビデオ」勃興期には、まだiTunes Storeもtwitterも、そもそもwebも何にもなかったぜ。