Burt Bacharach presents Sweet Melodies / V.A.

希代のポップ音楽作曲家バート・バカラックの名曲集。CD二枚組。

バート・バカラック・プレゼンツ・スウィート・メロディーズ

バカラックの曲はいろんな映画で使われていて、名前を聞いたことなくとも、聴けば「ああこれか!」とわかるかたが大半だとおもう。印象的で美しいメロディーやサビ、シンコペーション変拍子もツボをついて効果的に用いる作曲センス、オーケストレーションやベースラインの編曲センス。エンリオ・モリコーネと並んで世界でもっとも素晴らしいポップス作曲家だと思う。

バカラックのベスト的なアルバムはいろいろ出ているけど、これは内容やオリジナル性などかなりお買い得な一枚(二枚組だから二枚か)。50曲入りです。題名もスイート(笑)だよ。ざっとあげるだけでも
The Carpenters の Close To You (これ邦題「遥かなる影」っていうのか)、Dionne Warwick のDo You Know the Way to San Jose? (サンノゼへの道),I'll Never Fall in Love Again (恋よ、さようなら),Don't Make Me Over,あとRaindrops Keep Falling On My Head (雨にぬれても) / B. J. Thomas,ペリー・コモのMagic Momemts,Aretha Franklin の I Say A Little Prayer (これ邦題「小さな願い」っていうのか),What's New Pussycat? (何かいいことないか仔猫チャン?) / Tom Jones,あと「♪What's all about? Alfie...」とかどうにも名曲揃い。
一枚目のラストが Herb Albert 演奏の Casino Royale(007「カジノ・ロワイヤル」のテーマ) で、そこから二枚目の頭が同じくカジノ・ロワイヤル主題歌のThe Look of Love (恋の面影) でつながってたりするのも憎いです。Dusty Springfieldいいですよね〜
後にNaked Eyesがカバーして、初期エレポップの金字塔になる There's Always Something There To Remind Meの原曲もはいってる。邦題は「恋のウェイト・リフティング」なのか。意味わかんねえ。
さらに密かに名曲中の名曲なのが、5th Dimensionの Living Together, Growing Togetherだ。メロディも実にすばらしいが、編曲的にも3連と4連がドラマチックに切り替わるアイディアがほんとうに素晴らしい。歌詞もシンプルで感動的で、そりゃ「アクエリアス」とか名曲揃いの 5th Dimension だけれど、僕はこれがだんとつで珠玉の一曲だとおもう。集中して聴くと僕はこの曲は確実に感動で泣きます(だから運転中とかはあまり真面目に聴かないようにしている曲のひとつ)。

バカラック来年2月に来日します。77歳にして矍鑠と現役シンガーソングライターなのは実にカッコいい。僕は調整むずかしくてちょっといけないんですが、みなさんもぜひどうぞ。

http://sp.eplus.jp/burt/

 レノン=マッカートニーと並んで、20世紀を代表する作曲家バート・バカラックビートルズのように自ら歌うアーティストではないのに、その名前を聞いただけで「アルフィー」「小さな願い」「恋の面影」「雨にぬれても」「遙かなる影(クロース・トゥ・ユー)」etc…という彼の作った名曲が頭の中で聴こえ始める。また、小西康陽氏による再評価やエルビス・コステロとの共作、大ヒット映画『オースティン・パワーズ』への特別出演等も記憶に新しい。
40年前に作られた彼の楽曲の数々は、同世代の作曲家の作品が“オールディーズ”と呼ばれ懐かしがられるのに対し、未だ色褪せず、新しいアーティスト達に歌い継がれ、今日でもTVやラジオ、映画から日常的に流れている。
その時代を超えて愛され続けるバート・バカラックが、新作『At This Time』でキャリア半世紀の時を経て、初の作詞を手掛け、歌にも挑戦。2006年度のグラミー賞を受賞し、77歳にして現役バリバリの《シンガーソング=ライター》が登場した。
 そして遂に、記念すべき80歳を迎える2008年、待望の来日公演が決定!
11年ぶり4度目となるステージは、念願のフル・オーケストラ編成が実現する。
最新作のみならず、往年の名曲の数々を引っ提げ、常に次へのステップに挑戦するバカラックの華麗なるライブ・パフォーマンスをたっぷりご堪能ください!!