ご当地自動車

海外旅行で楽しいのが、現地の事情にあわせてローカライズされた自動車をみること。

ちょっと表現がむずかしいが、自動車というもの自体が一般庶民からまだ手が届かず高嶺の花という国情の地域では、現地ローカルで「四角いトランク付きの、四角い、自動車っぽいカタチにデザインを変更したモデル」が企画販売されることがおおく、中国はその典型例。

  • Toyota VIOS
    これは Vitz ベースの4ドアセダンのようだ。ヴィッツベースのセダンというと日本国内にも Platz というモデルがあるが、これはもっと四角い、いかにもセダンな保守的な形にモディファイしたもの。
  • Volkswagen Polo 4ドアセダン
    これもVWポロにトランクをつけて四角いセダンにしたもの。中国以外ではみたことがない。
  • VW GOL
    これはネタかと注意深く観察したのだが、VW Polo ベースで、しかし車体後半を Golf っぽく、「よりひとクラス上(に見える) 2 box」に仕上げた、VW GOL という車が売られているようだ。
  • Fiat Punto 4ドアセダン
    これも同様。プントの 4ドアセダンなんて聞いたこともなかった。
  • Citroen ZX Fukang (富康)
    これもシトロエンZXにトランクをくっつけたもの。トランク付きのシトロエンは中国にしかない。
  • Citroen Elysee
    基本的に15年ほど前のモデルであるZXに、トランクをくっつけて、んでもってお尻の意匠と前の顔を演歌くさく偉そうにしたテコ入れモデル。これは上海でしか見ることができない珍しいもの。

ちなみに、あの伝説の、ダイハツ・シャレードの顔をベンツそっくりにした奴の現物に遭遇できた。夕暮れの殺伐とした狭い商店街、人と自転車の山のなかを、向うとこっちからクラクションを鳴らしつつ、どっちが先に道を譲るかの勝負。というシチュエーションで、正面からだと完全にメルセデス・ベンツ S クラスにしか見えないこの上海製ダイハツは、ここでは完全に実用物なのだと思い知った。