Ford v Ferrari

Ford v Ferrari封切初日にみてきた。

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GT40のお話。わかる人にはこれで100%説明完了。

マット・デイモンも悪くないが、クリスチャン・ベイルがいい役者だなぁ。今回の体型はバットマンよりマシニスト寄り。

お話は少年ジャンプもびっくりな王道で、徐々に話や画の濃度が上がってくる造りも合っている。王道ストーリーなのでクルマに詳しくなくても楽しめるが、史実をもとにした映画なので、登場人物がわかるひとならさらに楽しめる。冒頭から、あ、こいつキャロル・シェルビーなのか!とか、アイアコッカきたー!とか。

登場車も、一台一台、画面の端まで手抜きなし。カーマニアに迎合させるサイドストーリーやヘンな説明人物とかはないが、そのほうがスッキリして正解だし、無造作に少し映りこませたCOBRAのロゴといった演出のほうが、見つけた!わかる!わかってる!という満足度をもたらして、オタクもノンオタクも双方ハッピー。

ただ、これはあくまでも史実を「もとにした」アメリカ映画なので、都合のいいお話であることは割り切って楽しもう。実際にシェルビーが参入したのはルマンで負け続けたあとだし、そもそも資金と物量で相手を潰した話なので、物語に出てくるイヤミなフォード重役のイメージが、僕のGT40への本来の印象だ。