決してカメラには深入りしないようにしている。
社会人になって最初に勤めた会社は歴史ある現像所でもあった。映画撮影用カメラを研究開発する部署もあったし、休暇をとって自費でドイツへ飛び、ライカの工場を訪れて正門の前で落涙はらはら、みたいな人もいたので、ああカメラは怖い怖い。くわばらくわばら。という気持ちが割とあった。*1
でもそれからかれこれ20年が経って、僕も角が丸まって素直になり、やっぱり綺麗なものはきれいだなと。
とくに、社内のハッカソンやイベントなどで、k_kinukawaさんがささっと撮っている写真がすごくきれい。ああいうものを撮りたいなと、直接相談してお薦めしてもらったのがこのレンズ。そういえばOlympus Pen Lite E-PL3というカメラ自体を買ったのも、彼のお買い物をパクったのであった。
先日も、はてなブログのエントリに「気絶したらこのレンズがあった」と書かれていたのがこれだ。
ほら。あれっ? 家にとどきました。
このレンズ、メーカーの商品解説ページをみると
美しい背景ボケを、手軽に楽しめる。
ママのためのファミリーポートレートレンズ
とあり、「もう一足だけ踏み込んできれいな写真を撮ってみたい、普通のひと」に向けた商品のようで、実にぴったり。
いろんなレビューを見てみても、安い・軽い・きれいと、とても評判がいい。
定価は35,000円となっているが、実勢価格は25,000円あたりのようだ。
で、買ってみてですが。
すこぶる、満足です。人生の一部があきらかに楽しくなります。
仕事でも、イベントの風景や料理など撮影したりしますが、同じく満足。
これは楽しい。
加えて、このレンズの先に「マクロコンバーター MCON-P02」というのを付けると、
「しっかり寄って、かつ美しいぼけ」
が得られるらしく、すごく良さそうです。
でも、そこまではやりません。買いません。きっと買いません。買うものか。
あのレンズは酸っぱいんだ きっと。
*1:むしろ、World Wide Webが生まれ育ちつつあった90年代を通して、銀塩・高画質こそ至高といった想いばかりに囚われることへの反感もあった。これからはw3の時代だっていうのに、横1000pixel以上の画像をありがたがるなんてばっかじゃねーの? 的な。