Private View+2 / Swing Out Sister

Swing Out Sisterのジャズ風なセルフ・カバー・アルバム。

悪くない。1曲めが一番よくて、徐々に… なので、飽きるまで順に聴いていけばいい。

Incomplete Without You

You on My Mind

It May Not Be Enough (Interlude)

La La Means I Love You

And The Flowers Will Grow (Interlude)

Am I The Same Girl

Notgonnachange

Breakout (Fabulous Party Mix)

Mama Didn't Raise No Fool

Now You're Not Here (Taj Calder Instrumental)

日本版だとあと2曲ボートラが入ってるそうだ。

Love Won't Let You Down (Ventricina Mix)

Get In Touch With Yourself

僕がはじめてSwing Out Sisterを見たのは大学1年のときで、テレビの画面に映るCorinneは20代なかごろの明るいボーイッシュな女の子だった.

あれから二十数年。Corinne DreweryもAndy Connellも50過ぎだ。

そんな、なつかしの80年代な海外アーティストたちは、最近だとよく六本木のBillboard Tokyoに出ていたりする。Swing Out Sisterもおととしぐらい出てたはず。

このアルバム、良くも悪くも「ビルボード東京で聴く懐かしのアーティスト」味なんですよね。お店でのショウとしては、思い出と雰囲気が加味されてるから愉しめるけど、バンドや曲や演奏や歌唱そのものを冷静に判断して、どれぐらいイイの? と思うと、少し考える余地がでてきてしまうこともある。

そう思うと、このアルバム、最近の楽曲のジャジーなカバーは良い。もともとスムーズ・ジャズ路線だし、年々生楽器回顧も強まっているから、ジャジーなカバーもすごく自然だ。

ただ、昔のナンバーになってくると、ジャジーなアレンジなのは良いけど、あの伸び伸びとした明るい女の子のヴォーカルの思い出が出てきてしまい、現在のCorinneの声量だと、ちょっときついかなあと。

そんなことを少しだけほろ苦く思いながらも、まあいいじゃん、古い付き合いだし、みんな元気でうれしいね。と笑顔で愉しむ感じが、ビルボード東京のフロア席に座りながら、シャンパンに野菜スティックのバーニャカウダごときで結構お値段取るなあ、まあいいや… と杯と耳を傾ける感じにすごく似ていて、なのでなおさらBillboard Tokyoな一枚なのだった。

M4 La La Means I Love Youの間奏には思いっきりMarvin GayeのWhat's Happening Brotherが入ってるし、なつかしの60〜70年代、なつかしの昭和だ。

俺もこうして、いつかは紅白を喜んで見る老人になるのかもなあ。