B級SF映画がお好きなら結構おすすめ。配役も画もいいので、「高級B級SF映画」かも。去年封切りされていたものが、もうDVDとかブルーレイでも売られていて、僕はAppleTVでレンタルして観た。
'Cowboys & Aliens' というタイトルで、もう内容はほぼ100%伝わっているが、そのとおり大変忠実にベタな一本。
現行の007ジェームズ・ボンドを演っているダニエル・クレイグが渋めの主人公。ふと気づくと、自分は西部の砂漠で傷だらけで横たわっていて、記憶喪失で何も思い出せない。そして左手には謎の腕輪メカが装着されている。外れない…
保安官に町に連行される。腐敗した町、希望を失った酒場の夫婦、横暴(に最初は思える)町の実力者とそのならず者の息子。
そんな夜、光る飛行物体が町を襲う。謎の光線で焼かれる建物。空中に誘拐されるひとびと。絶体絶命だが、ふと自分の左手の腕輪が発光して動き出すのにきづく主人公。そしてその腕輪から思わず光線を発射して、飛行物体をみごと撃墜してみせる。
お前の腕のそれはなんだ…
知るものか…
なんかWikipediaの映画紹介には筋が全部載っちゃっているのだが、「お約束どおりのB級ベタ」を楽しみたいなら、まさにそれだ。
町を牛耳る権力者、その堕落した息子、現状を嘆く酒場のマスター、粗野ながら人間味ある神父、心ある保安官と堕落した保安官、そして悪どいが間が抜けた野盗の一味やインディアンの勇士たち。これらのステレオタイプたちが、当初は対立しながらも理解しあい融合しあって最後はエイリアンたちを倒すわけですね。伏線と回収というほどでもなく骨太に進んでいくストーリー。
今日はグルメな気分じゃない、ひとつ牛丼をドスンと食いたいなー、みたいな腹具合のときにぴったりの一本だ。
主人公はダニエル・クレイグなので、なかなか渋さが決まっている。>町の実力者で、最初は敵対するが理解友情していく元陸軍大佐にはハリソン・フォード。配役や画がなかなか決まっているので、B級とはいえど、あぶなっかしさはない。
(謎の美女のインディアン集落での超展開はちょっと… と思ったが、それを言ったらそもそもカウボーイとエイリアンですしね…)
同じ牛丼でも叙々苑の牛丼。といったら褒めすぎか。
なんかフィギアまで出ている勢いなんですね。
このテンプレで行けば、「水戸黄門&エイリアン」「椿三十郎&エイリアン」「砂の女&エイリアン」「兵隊やくざ&エイリアン」「水野晴郎&エイリアン」なんでもいけるよね。
RAH(リアルアクションヒーローズ) JAKE LONERGAN
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