At Last I Am Free / Robert Wyatt

At Last I Am Free は、もともとは Chic の曲だけど、80年代初期に Robert Wyatt がカバーしている。
Robert Wyatt は元 Soft Machine のドラムでヴォーカルだけど、大怪我して下半身不随の車いす生活になってからは、ハイトーンを活かしたヴォーカル一筋になって、さらに内省的というか文学的な音楽へと昇華していく。そんなロバート・ワイアットのソロのなかで、いちばんぐっとくる一曲がこれだ。

もともと「明るく切ない」曲には弱いのだけれど、シンプルかつ強いアレンジに、彼のか細い声で「もうボクは自由なんだ」と反面的に切ない歌詞。これはやばい。聴いていると涙ぐんで、えぐえぐしてしまうので、運転中には聴かないようにしている。
ともあれ、一度は聴いたほうが良いとおもわれる、名曲、名演、名アレンジだ。

Chic によるオリジナル。

Cocteau TwinsのElizabeth Fraserによるカバー。
こういう普通っぽい曲をやるリズもよいね。

渋さ知らズによるカバー。
申し訳ない、これは俺には「頼むからもう止めて」という以外に、一体何がどう良いのか判らんす。