CAR GRAPHIC 2008/10

畑にいって雑草取り、ついでにいくつか収穫。

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娘と冷たいカフェオレを入れてオムレツを焼いたり、取ってきたピーマンを炒めたり、おひるの準備。

今月(2008/10)のカー・グラフィックには新C5の特集があるので買ってきたが、いまって塚原記者が編集長なんだな…

塚原記者は911とかそういったレン・シュポルト方向の記事がとくいなひとだという印象があり、まさに今月号のメイン特集「今こそ前向きにスポーツカー」でも巻頭記事の 911 GT3RSを記しているが、サブ特集のNouvelle C5インプレッションも彼の筆になるもの。なのだが、いきなりちょっとびっくり。

GSから始まる中型ハイドロ・シトロエンの歴史は、BX、エグザンティアと続き、1992年の初代C5を経て、2008年に2台目C5へと発展した。初代C5は2000年に一度フェイスリフトを受けているが、それでも16年もの間、基本的な設計を変えずに作り続けられたから、今回のC5は当然完全なフルモデルチェンジである。…

'Rolling Stones' 誌に「いまだ健在、フレディ・マーキュリーは今回の公演でもクイーンの圧倒的なライブアクトを象徴した」と書いてあったらびっくりだろう。

「アップル社創業以来CEOを変わらず勤めつづけているスティーブ・ジョブズ氏は、Newton Message Padの後継にあたるiPhone のこの十年の歴史について語った」とITmediaに記してあったら、目を疑って20回ぐらいブラウザをリロードするに違いない。

ここまでしっかり書いてあると、タイプミスとかじゃなくて完全な思い違いだろう。CXやDSのロングライフとごっちゃになっちゃったのかなと思うが、誰もつっこまずに印刷屋を経て書店店頭にでてきちゃうのか。いやはやなんとも…

ほかの雑誌ならともかく、「公平な自動車批評眼を保つため、シトロエンには決して深入りしないよう意識づけていた」というジンクスすらあったCG編集部が今やこうなっているというのはたいへん興味深い。

「当然完全なフルモデルチェンジ」というフレーズを自然に書けちゃうのもすごいところだ。創業90年、同社がいわゆるフルモデルチェンジをするのは今回がはじめて。これだけでもちょいと大事件なんですが…

それはともあれ、フラミニオ・ベルトーニの記事もあったりするのでその筋の人は押さえておいて損はないだろう。WebCGにも一部が掲載されています。

フラミニオ・ベルトーニ、この天才知らずしてシトロエンを語るな!

ちなみに、塚原氏の記事の冒頭にもあるが、イギリスでのNouvelle C5のコピーはUnmistakeably German. すごい皮肉 & 捨て身のネタで面白い。

YouTubeにもTVCFがあがっている。

どっからどうみてもゲルマン民族風味な主人公が、鷲の紋章やらフォントやらナチっぽい雪のアルプスの山頂の別荘から、フェンシングに勝ち抜いて、ドイツ娘から炒めソーセージを出されたり、ベルリン向けてアウトバーンを疾走して、ブランデンブルク門の前で決めショット「まごうことなきドイツ車… フランス製です」というストーリーをリヒャルト・ワーグナーの「ヴァルキューレの騎行」に乗せて送るという、これフランスではいろんな意味で相当黒いネタだよね。けっこう気に入った。