北区の王子神谷というところらしい。昭和の時間の断層に滑り落ちてしまったような商店街。
その外れにある。以前通りかかったときは、たまたま運悪く休業日だったこともあり、店の前にいながらも、ここにラーメン屋があるとはまったくわからなかった。店の外には看板の類は一切ない。というか、のれんも内側に向けてかけてあって、外からだとぱっと読めないんですけど。
昼時をちょっと過ぎているからなのか、店内はがら空きで超シンプル。(しばしあとに、おっさんとおじさんが入ってきたりはした)
種類は肉そばと、そば。それぞれ大盛りと汁増しができる。
そば、を頼む。
とてつもなくシンプル。
味は、まず麺がぷるんとしていて腰がある。スープは、魚出汁系ラーメンの原点そのもの。原石をそのまま味わうような。なんだろう。旨い。
無化調と書いてあります。ぼくはふだんはラーメンに無化調無化調と主張されるのはあまり好きではないのですが、こんだけ煮干と鰹節の旨さを直球そのもので投げつけてくるなら、これは全くごもっとも、納得です。
ちょっと遠いし(公共交通機関だとはたしてどうやってくればいいのか見当もつかない)、営業時間もよくわからないので、ぜひどうぞとはいいづらいのだが、機会があればぜひ。
なんかまた行きたくなってきた。ちょっと中毒性があるのかも。