マンガちっくなラブコメ。というか原作は少女マンガ。大変よかった。
舞台は関西の高校。背が高い女の子(藤澤恵麻)と、背が低い男の子(小池徹平)。
それぞれ背の高さ・低さで振られた経験があり、それぞれ身長にコンプレックスを持っている。でも二人は「デカ女!」「チビ男!」とケンカばかりしているものの、妙に気があって、周りからも気の合うツッコミコンビと認められる仲。しかし次第に実はこっそり相手に恋心をもってしまい…
ストーリーは大変ベタ。
役者のテンションも高い。
だが、みな迷いなく一直線にドタバタラブコメディを目指していて、演出もわざと原色やチャチなCGを多用したりしていて、それらが一種のポップセンスの良さになっていて、なかなか良い。ちょっと「下妻物語」にも似たポップ感がある。
主演の藤澤恵麻は、NHK朝ドラ当時はどうもピンとこなかったが(「NHK朝ドラ」であるせいかもしれない)、この映画では多少のオーバーアクションも映画の味と狙いにピタリと合っていて、可愛らしくてよい。小池徹平も、恋にはニブいが快活なイイ奴で、彼もなかなか可愛い。
この映画は前から娘がみたがっていて、結局ふたりで二回見た。
恋はうまくいくまで悲しかったり切なくなったりドキドキしたり胃が痛くなったり、でもうまくいけばそれが人生やってる喜びになるんだから、あなたもこれからいっぱい恋をして、たのしい人生を送るいい女になんなさい。