手芸用の銅線をペンチで切り、7cmほどにそろえ、それを中央から折り曲げたものを数本まとめ、木の幹と枝をつくってゆく。作業台がわりに、ひとつ余ったほうの発泡スチロールのブロックにさしてゆく。
ジオラマや模型シーナリー関係の着色には、なんといってもコレだ。王者リキテックス。
リキテックスは、薄ーく使えば透明水彩の手法で絵を描けるし、ふつうに使えばポスターカラーのような不透明画材としても使えるし、ジェルを混ぜれば、ペイントナイフでこってりカンバスに盛りつけていくような油絵技法でも描ける。水性なのでシンナーの類が不要で、換気も不要、ランニングコストも低く、子供に使わせても安心だ。とにかくLiquitexに決まっている。ということも、父から子に伝えていかなければならない。
リキテックスと、コルクの細かい粉を混ぜてペースト状にし、作業台に立てた木に塗ってゆき、着色と木の表面の幹のゴツゴツの造形を同時にやっていく。
乾燥したら、枝に適宜ボンドを塗って、シーナリー用の植物づくり用の緑粉をふりかける。これで木々が一丁あがり。まあ子供用だからこのへんであがりでいいだろう。今回はライケンは使わなかった。「はいはい、ライケンですね」という感じになってしまうのを嫌った。