micro KORG

きのう楽器屋でちょっと触ってみた。これはたまらん。「中年殺し」だ。

デザインが、確信犯的なダサさで、昭和感に満ちあふれている。フォント、ダイヤル、日の字LED、両脇の木製エンドに至るまで、もうダサくてかっこよくてたまらない。

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音も、中身はコンピューターによるモデリング音源なんだろうけど、KORGにしてはそれなりにすぐに発振にもっていけるし、アルペジエイターに、VCF入力に、一度は絶滅した昭和のシンセの仕様に満ちあふれている。

というかいまはVCF外部入力はあたりまえなんですね。VCF ext inというと、大昔はそういうモノがあったんじゃが…という老人の繰り言の一部かとおもっていたが、イマはすっかり若い衆にもレスペクトだかなんだかで完全に市民権を得て復活したようだ。ほら正義は結局勝つんだ、ざまあみろ、と、当時アナログシンセのツマミをいじりながら、生楽器への永遠の復讐を誓った16歳当時のぼくが、あたまのはじっこからささやいた。

ヴォコーダーのマイクがぺにょっと伸びているのも実にツボをついている。できたら、金属蛇腹のあのマイクであってほしかったところだが、これはあとで探してきてとりかえれば充分か。アルペジエイターのテンポは外部MIDI同期できるのかな。だとしたら、これを2〜3台、2〜3人で閉じこもって、ひたすら寝食忘れて20時間ぐらいペコパコグニュグニュやっていると相当良さそうだ。