佐世保バーガー

小学校高学年か中学のころ、米海軍の厚木基地でオープンハウスがあったのでカメラさげて行ったことがある。

たぶん EA-6Bプラウラーの奇怪な姿とか、岩国から飛来したAV-8Bハリアーの空中おじぎデモとか、当時広まりはじめていたロービジ迷彩のつまらなさはともかく楽しんだ想い出があるが、なんといっても印象にのこったのは、基地で売られていたハンバーガーとコーラだ。

ハンバーガーは、ドラムカンをオーブンに仕立てて路上に立てたものの上で、網でじゃんじゃん焼いて、これまた焼きたてのバンズに、したたるようなケチャップに、そしてコーラも当時めずらしかった、プルタブが落ちないタイプのもの(いまは日本のジュース缶も全部これだ) で生まれてはじめて。
そのハンバーガーの旨かったこと。野趣あふれ舶来感のある味にすっかりまいってしまって、いまだに忘れられない。

なんでも佐世保はずっと米海軍基地があったことから、戦後すぐにアメリカナイズされた食文化が育ち、ハンバーガー日本初上陸の地だとか、佐世保ではハンバーガーはお年寄りふくめて普通の食事であるとか聞いていて、いつか現地でたべてみたかったのだが、その佐世保バーガーを食わせる店が中野にあるというのも以前伝え聞いて、いつか行ってやろうとおもっていた。

ただ、その店は中野の南口、マルイを南に降りた五叉路のところで、車で移動中はなかなか車を寄せにくい。いつかは、と思いつつ1年ぐらい経ってしまっていたが、きょうはじめて食べてみた。

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店内はカウンターと4人がけだけで狭い。お兄さんがどんどんじゅうじゅう焼いていてひどくいい匂いだ。

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これが、「佐世保バーガー」のサイズ Jumbo だ。普通サイズの2倍のようだ。私の車のステアリングの大きさと見比べていただきたい。エアバッグが開いているのではありません。

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味はまさに、想い出の厚木ABで米兵に焼いてもらったハンバーガーのあれで、しかしでかさは半端ではないので要注意。(普通のサイズをたのめば大丈夫)

オニオンリングのフライも衣がしっかりしていて旨かった。佐世保バーガー Jumbo とオニオンフライを足すと、がんばれば松屋で5回食事ができる値段になってしまったが、これは一種のごちそうなので問題なし。

近くの駐車場では407SWと隣り合わせになった。プラットフォームが同じ兄弟車なので、いろんなところの角度とかパーツとか同じところがいろいろあって面白い。

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