プログラマの数学 / 結城 浩

これも買ってあった本をいまごろ読んだ。内容は、既知のことでもやさしくわかりやすく解きほぐしてみんなで理解しようというもので、ていねいな説明には愛があり、文章もなかなかいい。良い文章でかかれた一冊の書物、としても私は楽しんだ。ものごとはこういう風に説明すれば分かりやすいんだよ、という説明文の良例としてもいい本だと思う。もうちょっとしたら、子供たちにもぜひこういう良い本を読ませてやりたい。

ところで、わかりやすい分かりやすいとは書いたものの、最後のほうの対角線論法のところが、私にはわかりませんでした。わけのわからない屁理屈の羅列にしか読めなかった。最初、電車のなかでフェイセズとか聴きながら読んでいたのがいけないのかなと思い(あのマッタリだらだらなロックンロールに、サイケ流浪雲みたいなロッド・スチュワートのヴォーカルを聴いていると、1 + 1 なんて 1 でも 2 でも 3 でもいいじゃん、という確信が湧いてくる)、改めて風呂で読んでみたが、どうにも説明の論理のつながりがわかりません。いかな結城さんの説明能力をもってしても、俺の頭にたいしてはこのあたりが限界ということか。 

プログラマの数学

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