家族で原宿あたりにひさしぶりに遊びにいく。健康のためも兼ねて車をおいていく。表参道というのは同潤会のまえに車を乗りつけていくものだと思っているので、二十歳すぎてデンシャで原宿駅とかビンボー DQN 臭くてやってられねと思ったが、駐車状況を気にしないのでいいので、これはこれでいいな。
星の王子さま
クレヨンハウスでだらだら。ご存知落合恵子の店だが、創立30周年だそうだ。高校のとき女の子とデートとかに使っていたことを思い出すと、僕もかれこれ初めて来てから二十年以上になる。でもいまでも全然雰囲気とか楽しさがかわらない。
先日の、「星の王子さま」の岩波独占解禁の結果、いろんな人の訳が出そろっていたので、とりあえず5種類読んでみた。オリジナル? の内藤 濯訳を別とすると、倉橋由美子訳がだんとつの良さ。抑制されて締まった、しかし立ち止まるとみずみずしさのあるような文章。好みもあるのかもしれないが、他の訳作品たちは、だらだらと冗長であるか、あるいは水分が渇ききった古ぼけた文体であったり。さすが倉橋由美子、文学者としての器がぜんぜんちがう。
とくに長ったらしく説明的な文章でこの作品を読むのはいけない。この本は、ぶっちゃけ、こども向けの本ではないのだから。引き締まった文のながれのあいだから、嬉しさや悲しさがしずかに湧き出てくるさまを味わえないようではいただけない。「砂漠が美しいのは、どこかに泉を隠しているからだよ」というセンテンスを訳者の皆さんは噛み締めていただきたい。
Boulangerie JEAN FRANÇOIS
表参道駅の地下のエチカにいってみる。パン屋さん (Boulangerie JEAN FRANÇOIS) のカリカリクロワッサン、なんか凄く混んでいた。ほんとにカリカリ。タルトっぽいのもさっぱり上品な味で満足。