Now / Astrud Gilberto

Love for Sale / Astrud Gilbertoほどはひどくなかったが、おれにはなんとも中途半端な「ポップスのアルバム」であった。
早々に iPod からも iTunes からも消してしまったのでもはや印象もほとんどない。すまん。 

Now

Now

 

これを聴くぐらいだったら、The Astrud Gilberto Album / Astrud Gilbertoのほうが断然よろしい。Once I Loved, Meditation, And Roses and Roses, Photograph,…全曲書いていてもしょうがないが、どれも「気だるく洒落たボサノバへたうた」というユーザニーズを十二分に満たしていて申し分ない。

もちろん Agua De Beber も収録されている。なにしろこのアルバムは邦題が「おいしい水」になっているぐらいだ。オクターブ・ユニゾンで一緒に歌っているのは(まだ当時の)亭主、João Gilberto である。顧客満足度は高い。 

THE ASTRUD GILBERTO ALBUM

THE ASTRUD GILBERTO ALBUM

 

また、The Shadow of Your Smile / Astrud Gilbertoもかなりおすすめ。一曲めは映画主題歌としても有名な(まぁ100人中90人は、聴けばああこれかと思うはず)Love Theme From "The Sandpiper" (The Shadow Of Your Smile)であります。
邦題「いそしぎ」なので、こっちのほうがピンと来る人も多いかも。
というかこのアルバム自体の邦題も「いそしぎ」であった。

Manha De Carnaval も有名映画曲ですね(黒いオルフェ)。

ほかにも Fly Me To The Moon とか名曲をシャバダバダと歌っていたり、Non-Stop to Brazil の夢見心地なメロディとアレンジは非常にうっとり。うきうき、哀愁、せつない、夢見るどきどき、といった各種テイストの取り合わせもきちんと盛り合わされた、これもなかなかおすすめのアルバム。 

Shadow of Your Smile

Shadow of Your Smile

 

というか、最初っから後者2枚を紹介すりゃよかったんじゃないのか > 俺