The Style Councilの1986年のシングル。
David BowieとPatsy Kensit (なつかしい…) が主演していた映画Absolute Beginners (邦題: ビギナーズ) に提供された曲で、シングル・カットや映画のサントラには収録されているけれど、The Style Councilのオリジナル・アルバムには収められていない。
そもそもこの曲、名盤Our Favourite Shop所収のWith Everything To Loseの別テイクなのだ。別テイクというか、替え歌。
そもそもスタカンの歌詞はみんな左翼バリバリというか、赤旗新聞を直立して読み上げているようなリリックが多く、With Everything To Loseも、ひたすらブルジョワジーに搾取される労働階級について歌い上げている、痛いいやマジメな代物。
これじゃあ、ロック・ミュージカル映画には使えないヨ、調整してね、ということだったのだろうか、おしゃれ(笑)な映画のおしゃれ(笑)なシングルってことで、ぬるいお風呂でオシャレに屁をこいているような歌詞でリメイクされ、12インチは西新宿とか六本木のレコード屋で見かけていた気がする。
こちらのほうが、With Everything To Loseよりもブラスものが足されたアレンジになっている。
ところで、Absolute Beginnersっていう映画は、Absolute Beginnersという小説が原作で、映画の主題歌はタイトルそのままAbsolute Beginnersという曲をDavid Bowieが歌ってるんだけど、Paul WellerもThe Jam時代に、この本にインスパイアされたシングル、同じくAbsolute Beginnersを出してたんだね。知りませんでした。
おまけ。
Stay With Me / Eighth Wonder
パッツィ・ケンジット若い! まだ17か18だからあたりまえか。懐かしくて涙が出そう。