Some Great Reward / Depeche Mode

当然アナログ盤は擦り切れるほど聴いた。しかし 1984 年度作品ということは、19年まえではないか。おれも年をとったものだ。

前作 Construction Time Again で導入されたインダストリアル風味が、メタル・パーカッションとして存分に施され、皮がムケた感じ。ほかにも全般的にオトナの音。

基本的にほとんど New England Digital Synclavia、ピアノ弾きがたりのSomebody は E-mu Systems Emulator II.

Master and Servant は「デスコ」な感じというか、当時は Bananarama の Venus とか, Stock, Aitken and Waterman (PWL)あたりの音が全盛期で、Martin L. Gore も、わざとそういうのを「エヘヘ」な感じでふざけてやってたような気がする。Master and Servant の single b/w のSet Me Free (Remotivate Me) なんて、もろにそのへんのテイストなのだ。

全米チャート 4位までいった People are People はもちろん、いまの基準でいうと低ビットレートなサンプリングサウンドがむしろ淫猥でよい Something to Do,TR-909 のスネアチューニングツマミ最弱の Lie to Me,It Doesn't Matter,宗教批判つーんで US では放送禁止になった Blasphemous Rumours,なんつか全曲すばらしい。名盤。翳ふかく暗くハードでもありつつ癒される。電気でありつつ生。ひさしぶりに見直しましたよ。あーーマーティン様ーーー 

Some Great Reward

Some Great Reward