ノートPCでビデオ会議するならスマホ用クリップレンズ

テレワークなど、遠隔地のひとと共同でプロジェクトを進めているとき、ビデオチャットはとても有用です。具体的にはやっぱりSkype便利。(※ いまだとZoomですね)

西海岸のブランチとプロトタイピングや開発を行っていたときは、部署にでかい液晶テレビを設置し、Skypeカメラを繋げっぱなしにしていました。カメラ自身がSkypeクライアントになってくれるので、あとはテレビの前に集まって喋ればいい。らくちん。以下みたいなセットでやってました。合計8万ちょい

LOGICOOL TVカム HD CTV1000

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  • 発売日: 2012/11/09
  • メディア: Personal Computers
 

とはいえ、いつも全員 vs 全員でSkypeするわけでもありません。プロジェクトが複数並列に走ることもあるし、ちょこっとした確認みたいな各論の打ち合わせもある。個別にface to faceで相談したいことだってある。

そんなときはMacBookなど持って会議室に入ってSkypeするわけですが、ここで困るのがMacBook内蔵カメラの画角の狭さ。

一対一でビデオチャットするなら、まさにそのために付いている内蔵カメラだし、何も問題ない。困るのは、向こうが一人で、こちらが複数人の場合。MacBookの正面にいる人しかSkype先には見えない。向こうからは見えない他の人がしゃべりかけても、別の人物から喋りかけられたことに向こうが気付かなかったりするし、表情のニュアンスも見えない。

じゃあカメラみたいにMacBookを引きで設置しようとすると、今度はこちらの声がうまく拾えない、見えづらい、聞こえない、と、これまたうまく行きません。

かと言って、しゃべるたびにいちいちカメラの前に「Aでーす」「Bですー」と言って出て行くのも、学芸会のお芝居か、下手なYouTuberのようで、どうもイマイチです。好きなことで、生きていく。

こちら側の参加全体人数が向こうに見えづらいのも、じわじわと不便です。
これを補うには、ビデオチャットの最初にまず「いまはこちらにはAさんとBさん、それと私Cがいまーす」と照れずに名乗りを上げたりするのがいいのですが、途中から参加したDさんEさんもカメラの視界の外に実は増えていたりして、さらに彼らが特に発言もしていなかったりすると、相手にはDさんEさんも参加してることが分からない。

さらにまた、こちらにはA,B,Cしかいないものと思って、相手がまったく気兼ねなくのびのびぐいぐい喋った結果、こちらのA,B,C,D,Eとしては微妙に気まず〜い雰囲気になったりする可能性すらあるかもしれません。

とはいえ、ささっと会議室でノートPCでSkypeしたいTPOで、また別途カメラとかマイクとか運んできて設置接続するのも面倒くさいです。だからそもそも俺たち忙しいんだってば。

そんなあなたに。

スマホ用のワイドレンズとか魚眼レンズというものが、割と安価に売られています。
クリップ状のホルダにレンズをねじ込み、iPhoneとかにはさみ込んで使うもの。
これをノートPCにくっつけちゃう手があります。

具体的にはこんな組み合わせのモノです。マクロレンズ、 ワイドレンズ、魚眼レンズ。スマホに装着するためのクリップと、レンズカバー。そして収納袋。

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こんなふうに、クリップにレンズをねじ込みます。

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で、MacBook Airのカメラ穴のところに、はさんで装着すると、こう。

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具体的な会議の画を挙げられるといいのですが、ここでは、テーブルの上に置いたMacBook Airに、Universal Clip Lensを装着し、その前に人が相対するという画にしておきます。

お面をかぶっているのは、別に恥ずかしいからではなく、僕の顔を何ショットも見てもしょうがないと思うからです。お面の柄がヘンなのは、子供部屋にたまたまあったものをかぶっているだけで、何かメンタル的に病んでいるとか前衛的な表現者でありたいとか全体主義国家と匿名で戦うぞとかそういうアレではありません。

レンズ無し

まずはレンズ無し。素のMacBook AirでSkypeするとこうなるよね、という構図です。

一対一の対話なら申し分ありませんが、左右にも会議参加者がいたりすると、ちょい微妙です。この画面に収まるぐらいまで参加者がぴったりくっつくと、かなりチーク・トゥ・チークというか、ステディというか、男女的にも、男男的にも、ちとつらいです。

といって、これ以上MacBookを引いても、マイクやスピーカーの都合でうまく行かないのは説明した通りです。

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ワイドレンズ

そこで、Universal Clip Lensのワイドレンズを装着してみます。
お、これなら3人で相対しても、まだなんとかなりそうですね。

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魚眼レンズ

さらに魚眼レンズに替えてみます。
そりゃもちろんfish eyeな世界観にはなっちゃって、最初は微妙におかしいですが、打ち合わせていれば気にならなくなります。ヘンなミスコミを生むより、全然いいです。

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マクロレンズ

ちなみに、3種類のレンズの残りひとつ、マクロレンズを装着すると、そりゃマクロレンズですので、このようにすっかりボケて見えなくなります。 

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でも、マクロですからね、ほら。
レンズにブツを接近させれば、ばっちりSkypeで伝えられます。

「きのう行ってきたネイル、ほらー」とか
「俺の爪のアカを見ろ、こらー」といったユースケースにいかがでしょうか。

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